正直こんなものは料理とはいえない。
固くなった餅をただ油で揚げるだけのことだ。
ただ、失敗した人の話を念入りにきくと
どうやら高い温度の油で揚げてしまったらしい。
すると餅は芯まで火が通らない。
私は揚げ餅が好きなので、正月の餅を早々に干してしまう。
物干しに干す。
以前サヨリを干すためにといただいた干しネットが
すっかり餅干し用になっている。
寒い時期に干さないとカラカラにならないので、ともかく早々に干す。
餅は乾くとヒビ割れるので、どんどん割ってしまう。
人差し指の先くらいにコロコロに割ってしまって、なおも干しつづける。
カラカラになったら缶にでも保存するのだが
私の場合はすぐさま揚げてしまうので缶がいらない。
さて、油を熱して、乾いた餅の破片を入れ
いったん沈んでから浮いてジュージューという感じになったら
餅をひとつかみ入れて箸でかきまわす。
餅は花が開いたようになるので、そこで火を弱める。
そこからは根気である。弱い火で十分に揚げる。芯まで揚げる。
(火傷しそうなのを食べてみればわかる)
揚がったら、油切れがいいようにと、まあオマジナイのようなものだけど
一瞬火を強くして、網じゃくしでどんどん掬って新聞紙に乗せて塩を振る。
火を強くしているのであっという間に黒くなる危険性がものすご〜くある。
危ないと思ったら火を強いままにしないこと。
消してしまってもいいくらいだ。
手遅れにならないようにがんばって(なかやま)