小さな新じゃがの炒め煮

ピンポン玉くらいの新じゃがです。
1袋が500gで売っています。
それをですね、ふたつみっつ買ってきます。
1kgから1.5kgをいっぺんにつくります。
2kgでもいいんです。
たくさんつくってもすぐに消えます、胃袋に。

買って来たら洗うのですが、
たぶんここで面倒だと思う人がいるでしょう。
この初歩段階の挫折を防ぐためにいい方法を考えておきました。
下の写真を見てください。
水を入れたボールにじゃがいもを何度かに分けて入れ、
亀の子タワシを突っ込んで上下左右に動かすと
あら〜、ちゃんと洗えるではないですか。
面倒じゃない人はひとつひとつ丁寧に洗ってもいいんですよ。
私は止めやしませんから。

ここで注意すべきことは「皮をむくのではない」ということです。
皮ごと炒め煮にするから煮くずれないのです。
金属タワシでゴシゴシやってはいけません。
皮がむけてしまいますからね。
土が落ちればいいのですから亀の子タワシを使ってください。
それでもチラホラ皮がはがれますが、まあそのくらいは気にしない。

上の写真は洗って水切りをした新じゃがです。
油がはねても怖くない人は洗って即ジャーーーッとやってもいいですが…
かなり派手なことになりますね、うん。

さて、炒めにかかるのですが
このときの油をですね、私はベーコンの脂を使っています。
カリカリベーコンをつくるとき、フライパンに驚くほどの脂がたまります。
これを瓶に取っておくのですね。
鶏皮のバリバリをつくったときの脂でもいいです。
こういう脂を使うと味が出ますよね。
なにもなければ普段使っている油でいいんですよ、もちろん。

じゃがいもがいっぺんに入るくらい大きい、厚手の鍋で炒めます(上の写真)
炒めるといってもじゃがいもと油がほどよく馴染めばいいので
この段階でじゃがいもを柔らかくしようなんて
大それた構想を抱かないでください。
炒める時間ですか?
じゃがいもの量、鍋の大きさ厚さで違うと思うんですが
これをつくったときは、じゃがいも1.5kgで腹時計で10分くらいかな。
ちゃんと測ったことないもんで、すみません。
炒めたら出汁を入れて酒を入れて、
酒は無理に入れなくてもいいですが、
とにかくひたひたくらいに出汁を入れて醤油を入れて
出汁が減ったら足すというのを2、3回繰り返しながら弱火で煮て、
最後に煮詰めます。
煮る時間ですか、まあ2時間くらいは煮ることになるでしょうか。
ときどきかきまわしたり鍋をゆすったり世話をしてください。

最後は煮汁が底に少したまるくらいに減って、ねっとりしてきます。
ここで火を強くして鍋をゆすって
コロコロとじゃがいもをころがして(上の写真)
はい、これで出来上がり。
強火で手早く煮詰めるというのもありますが、
じわじわ長い時間かけて煮たものは傷みにくいですし
皮に保護されているはずの新じゃがなのに
なんとはなしに味がしみていておいしいです。

丸揚げの新じゃがもそうですが、この炒め煮も
大鉢に盛ってテーブルに出しておくといつしか消滅しています。
通りかかったついでにひょいひょい食べてしまうんですね。
ポテトチップスを買うよりも安くてうまくて量がありますし
おやつの代わりにいかがでしょうか。

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