調子が悪いときにつくるスープ

疲れているときのスープはいいですね。
疲れているから簡単なのがいいですよね。

なぜか緊張感のあるスープは飲みたくなくて、
ゆるゆるいだらしないスープが欲しいときがありますね。
お客さんにはとても出せない、自分だけがおいしいスープ。
これはそういうスープです。

ベーコンとタマネギとジャガイモが基本です。
冷蔵庫または冷凍庫に鶏出汁のストックがあれば万々歳ですが、
なくても別にかまわないんです。
私はだいたい昆布と煮干しを水に浸けただけの出汁を使います。
和風出汁ですが、大丈夫です。
干し貝柱を入れることもあります。とてもおいしくなります。
まあ何でもいいんですよ、疲れているんですから。

上の写真はもっとも無精なスープです。
ジャガイモは四つ割りくらいの大きさで
それに合わせてタマネギもキャベツも大きく切っています。
ベーコンも大きいです。
ちゃんとつくろうと思ったら、最初にベーコンを入れて
ちょっと脂を出したら、出汁と玉葱とキャベツを入れます。
もう食べられるぞという一歩手前でじゃがいもを入れます。
何をするのも面倒だったら、単に出汁のなかに材料を全部入れて…
いやっ、じゃがいもだけは時間差にしましょう。
じゃがいもをのぞく材料を入れて煮込みます。
適当に塩コショーしてください。醤油&コショーでもいいです。
玉葱もキャベツもくたくたになるくらい煮込むと
緊張感のない、ゆるい、やさしいスープになります。

上のスープはベーコンのかわりにハムの切り落とし、
あとはタマネギニンジン、ピーマン、キャベツにじゃがいも。
下のスープにはセロリと赤ピーマンが入っていますね。
こんなスープを大きな鍋にいっぱい作ります。
量も味になるんですよね。
こういうものは小鍋にちょびっとつくってもおいしくないです。
大きな鍋につくって二日くらい食べ続けます。
夜つくって食べて
あたたかい季節なら、翌朝ちょっと火を通します。
具の芯まで70℃以上になればいいんです。
食べる分は小鍋に取って湧かします。
このとき、ご飯を入れたら雑炊になります。
スープスパゲティでもいいわけです。

つくりかたを書くのもおこがましいようなものですが
一応書いておきますとですね、
まずベーコンから炒めて脂が出たらタマネギを入れます。
タマネギの匂いが出て来たらたっぷりの水を差します。
水じゃなくて鶏スープ、煮干しと昆布の出汁ならバンザイです。
あ、セロリですか。タマネギの次に入れてください。
グツグツしはじめたら刻んだキャベツを入れます。

じゃがいもは煮えるのが早いですからかなり後です。
こういうスープ、自分ひとりが食べる内輪なスープのときは
ジャガイモが煮くずれてもかまわんと私は思いますが、
あまりに崩れて影もカタチもなくなっては
食べる楽しみがないですもんね。
ピーマンも最後に入れます。
これは火が通ればいいわけですから。
緑が欲しいので緑ピーマンも入れますが
赤ピーマンの方がビタミンCが多いです。

上の写真のスープは
ベーコン、タマネギ、ジャガイモ、キャベツの基本の他に
ニンジンとエノキ茸、オクラが入って
醤油で味をつけています。
とにかく食べたい野菜、カラダが欲しがっている野菜を
食べるためのスープですから
和洋中、何でも折衷しまくってください。
下はほら、ご飯を入れて雑炊になっています。
これ、うまいですよ。
こんなスープをつくりたいときは、
会社へ行く前に昆布と煮干しを浸けて出るといいですね。
夜帰って、すぐに取りかかれます。
週末に濃い鶏スープをひいて冷凍しておくのもいいと思います。

疲れたときにこんなスープはいいものです。


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