佐藤義浩 2023年3月12日「桜の記憶」

桜の記憶

   ストーリー 佐藤義浩
      出演 遠藤守哉

桜には「死」のイメージがある。
散り際の潔さから来てるのだと思うが、
パッと咲いてパッと散る、あの短さが
人生を連想させるのかもしれない。

そのせいか、
時代劇だと切腹する武士の後ろに花びらが舞っていたり、
特攻する若い兵士が「同期のサクラ」なんて歌ってたりする。

美しさと儚さが好きな日本人は多いようで、
雪月花の「花」は桜のことだと思う。
雪も月も花も一瞬で風景を変える力があって、
一瞬でそれが消えてしまうものでもある。
そういう、現実であって現実じゃないようなものが
心に響くんだろうなと思ったりする。

3年前の春、昔の同級生が死んだ。
そんなに頻繁に会うような間柄ではなかったが、
年に数回、集まって飲むような仲間が何人かいて、
その中の一人だった。

彼は一人暮らしで、もうすぐ定年を迎えるタイミングで、
会社を辞め、海のそばに引っ越していた。
明るくていいやつだが、一人で突っ走ってしまうところもある
典型的なB型のひとりっ子で、
こっから先は好きなカメラで写真撮って生きてく、
なんて言っていた。

結婚していたがとうの昔に別れていて、
気楽なもんだという顔をしていたが、
その実、すごく寂しがり屋なのもみんな知っていた。

そんな彼が死んだのを、見つけたのは例の飲み仲間だった。
何度連絡を取ろうとしても返事がないので、
これはおかしいと思った一人がマンションまで行ったのだ。
その時の様子はリアルタイムで連絡が入っていて、
返事がない、これはおかしい、管理人を呼ぶ。
郵便物が溜まっている。やっぱりおかしい。警察を呼ぶ。
そして部屋には彼が死んでいた。
その経過を仲間たちは実況中継のように聞いていた。

人の人生が長いのか短いのかわからないけど、
散り際は誰にとってもきっと一瞬で、
その前にあった楽しさも寂しさも、
消えてしまえばあっという間に過去になる。
結局彼のことは彼にしかわからないし、
彼の人生がいいものであったと信じたいと思う。

その後、気の利く仲間の一人が彼の元妻を探し出して
連絡を取ることができた。
そしてまだ籍が入ったままだったということを聞いた。

桜が咲く季節になると、この顛末を思い出す。
景色が桜色に染まると、現実なような現実じゃないような
そんな世界に引き込まれそうになる。
そして桜が散った後はまた急に風景が変わり、
また一年、記憶には蓋がされることになる。



出演者情報:遠藤守哉(フリー)

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一倉宏 2023年3月5日「僕のポケットの中の彼女」

僕のポケットの中の彼女(ポエム)

    ストーリー  一倉宏
       出演 大川泰樹

ときどき僕らは部屋を出て
冒険のような旅のような散歩をした
僕の上着の胸ポケットに彼女を入れて

彼女が好きだったのは 
利根川の支流がつくった扇状地の町の
坂道を自転車で駆け降りること
できるだけブレーキを使わず

利根川のただ広いだけの河原で
背中を痛く突く石のベッドに寝転がって 
入道雲の湧きたつ空を見あげること
遥かな北の空のオーロラの話をしながら

その坂をまた駆け登って
八幡さまの上の市民公園の駐車場から 
南に広がる関東平野を見下ろすこと
アリンコのような上り列車を見つめながら

「未来」とは「希望」と
同義語のようなふりをしつつ
僕にとってのそれを思いめぐらせば
「希望」とは「不安」の
体裁のいい言い換えにも思えた

そんなあの頃の
夜のベッドの中で

僕はたずねた
「おとなになったら何になるのだろう」
彼女は笑いながら答えた 
「びんぼうにん」

その答えにどれだけ救われただろうか
僕もまた笑いながら
鼻水で枕を濡らしていた頃

そうして僕らが過ごしたのは
いったいどのくらいの時間だったろうか
彼女が突然やってきた日のことも
突然去っていった日のことも
なぜか思い出すことができない
日付というかたちでは

その日付はわからない
ある日の夕暮れのことだった
僕のポケットの中の彼女は
胸ポケットを抜け出して左肩に立ち
耳もとでこうささやいた

「そろそろいくわ」 
そして消えた
「未来に幸多かれ」と
言い残して

あれから何十年も経って
いまはもう
嘘っぱちの作り話としか思えない
こんなでっちあげの思い出話は
できそこないのポエムのことは
もうとっくに忘れていた

けれどあれからずいぶんと年の経った
いまになって

僕は見たのだ 

杉並の善福寺川沿いの
遊歩道を歩きながら
すれちがう十代の少年が
左胸のポケットを
とっさに覆い隠した

そこに
あの日の僕らの姿を 



出演者情報:大川泰樹 03-3478-3780 MMP所属

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佐藤充 2023年1月22日「無題」

無題

ストーリー 佐藤充
   出演 地曳豪

小学2年生の夏休み。
親戚のおばあちゃんの家で遊んでいるとインターホンが鳴った。
おばあちゃんが玄関まで行く。

しばらくして呼ばれたので行くと、
そこには母とスーツを着た知らない女性が立っていた。

「帰るよ」と言われたので帰り支度をして家を出る。

家のまえに車が停まっている。
運転席にはスーツを着た知らない男性が乗っているのが見える。

なぜか玄関で母と親戚のおばあちゃんは泣いていた。
親戚のおばあちゃんは母に何度も「ごめんね」と言っていた。

車のなかでスーツを着た女性から説明を受ける。

これから母と妹と僕はある施設に入ること。
スーツを着た女性たちはその施設の職員であること。
学校を転校すること。
友達にはもう会えないこと。

「嘘だよね?友達にまた会えるよね?」
と聞くと母は「ごめんね」と一言だけ言う。

僕は渡された紙パックの野菜ジュースを飲み、
流れる景色を見るともなく見る。

1学期の終業式の日の帰りの会で
隣の席のメイケちゃんに「またね」と思いっきり叩かれたこと、

スーパーファミコンのマリオRPGのデータを消されて
ヨシキくんの自転車のサドルに唾を垂らしたこと、

シモヤマくんの家で
コンセントを半分ささった状態で触る遊びをしていたいこと、

公文の夏休みの宿題を部屋の机の裏に隠していたこととかを
ぼんやりと思い出した。

1時間くらいで施設に着いた。
その施設はいろいろな事情を抱える女性やその子供しか入れない。
3階建ての病院のような施設。
1階は受付や食堂や体育館。
2階は一時的に入っている人たちの居住スペース。
夏なのに共用のお風呂は週3回しか入れない決まりだった。

3階は施設の人に絶対に行ってはいけないと言われていたが
同じように女性たちが暮らしていた。
たぶん僕らよりずっと前からいる人たちだった。
母と妹と僕はこの施設の2階にある8畳ほどの部屋で
過ごすことになった。

2階には僕らの他にも年齢も事情も様々な女性たちが
10人くらいいた。

その中にコバがいた。

コバは29歳。
コバは野球部みたいに髪が短い。
コバは九九が言えない。

共有スペースで2階に1つしかないテレビで
アンビリーバボーを見ているときだった。

当時は夏になると心霊特集をしていて僕は怖いのをごまかすために
「2の段どっちが早く言えるか勝負しよう」と言うと、
「いやだ」とコバは言う。

「2×7は?」と聞くと指をゆっくり2本ずつ折って数えはじめる。
「九九わからないの?」と聞くと
顔を真っ赤にして走って追いかけてきて本気でお尻を蹴られた。

違う日に食堂で朝ごはんを食べていると、
僕たちと離れた席に3階に住む人たちが座っていた。
するとひとりの女性が箸でご飯を口に持っていく途中で、
目も口も開けたままパントマイムしているみたいに止まって動かなくなっていた。
そこだけ時間が止まっているみたいだった。
母から「見るんじゃない」と言われた。
「薬の飲み過ぎね」と誰かが言う声が聞こえた。

僕はいつドッキリのフリップを持った人が
来るんだろうと思って過ごしていた。

親戚のおばあちゃんの家のインターホンが鳴ったあのときから、
壮大なドッキリにかけられている気がした。

転校もウソ、友達に会えなくなるのもウソ、
母の涙もおばあちゃんの涙もウソ、
コバが九九を言えないのもウソ、
パントマイムみたいに止まっている3階で生活する女の人もウソ、
全部全部ウソでした、ドッキリでしたって。

2学期。
新しい学校で新しい友人たちと迎えた。
誰にも言えない無題のままになった夏休みの思い出とともに。

そして時が過ぎ、2023年。
TCC新人賞受賞取り下げウソでしたなんてフリップを持った人はもちろん来ない。



出演者情報:地曵豪 http://www.gojibiki.jp/profile.html

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安藤隆 2023年1月15日「COPY FUJIYAMA」

COPY FUJIYAMA

ストーリー 安藤隆
   出演 大川泰樹

 外へ出たとたんわかった。きのう日本がク
ロアチアに負けたからなんだ、朝から雲がこ
んなに重く垂れているのは。それになんだか
音がしないぞと思ったら、煙のような雨が降
ってきて音を消してるんだ。道のサルスベリ
も疑心暗鬼のかたちにくねっている。
 バス停はラブホテルの先にあり、負けたと
いうのに大勢の老人たちが溜まっている。律
儀に間隔を開けて並んでいるので、列がバス
停の屋根をはみだしている。老人パスで一つ
先のスーパーへ行く連中か。待て待て、連中
とか言えない、おれも老人だったと、日熊さ
んはすぐ反省した。
 バス停へ着くと、黙っていると見えた老人
たちはぺちゃぺちゃ喋っているのだ。最後尾
は雨に濡れるので閉口と、日熊さんは空いて
いる先頭付近にもぐりこむ。すると「あなた、
もっとこっち!順番とられちゃうよ」後ろむ
きに話していた先頭のお婆さんに、二人目の
お婆さんが遠慮のない声で言って、日熊さん
をいかにも睨むのだ。
 「そんなことしねえよ」
 潔癖症なとこがある日熊さんであるが、こ
のときは、自分の口からうっかり変な言い方
が出てしまい戸惑った。それで、ちゃんとし
た人間なんだぞとばかり言い直した。
 「僕は、みんなが乗り終わった最後に乗るん
だから!」しかしお婆さんは、不審者を見る
目をさらに強める具合にあらためて向け直す
のだ。たしかに日熊さんはバス停の新参者で
はある。駅まで歩くのが億劫になって近ごろ
よくバスを使うようになった。
 日熊さんがその昔、米軍ハウスに越してき
たころ、バス停は「ライターズ・ゲート」と
いう変な名前だった。管理人のヤマシロさん
に「ライターってなに?」と聞いたら「ゲー
トの前の代書屋!」と教えてくれた。
 いまラブホテルがある場所に、あのころ掘
立小屋のような建物があり、「COPY
FUJIYAMA」と英語の看板が掛かっていた。
英語の下に小さく「代書屋富士」と日本語が
書いてあった。背の高い鉤鼻の老人が建てつ
けのわるいガラス戸をあけて出入りするのを
見たことがある。道の反対側に基地の裏門の
ようなひっそりしたゲートがあっていつも閉
まっていた。
 「ラブレター専門の代書屋だよ、兵隊と女
の!」太った日系アメリカ人女性のヤマシロ
さんがつづけて言って大笑いした。
 看板の「COPY」を見たとき、日熊さんはと
っさにコピーライターを思ったのだ。代書屋
でなぜかほっとしたけど、ちょっと拍子抜け
もした。それで想像した。長身の鉤鼻の老人
は、ほんとはコピーライターだったのではな
いか。だから代書屋なのにCOPYを掲げたの
ではないか。それにしてもCOPYを代書と訳
していいものだろうか。よくわからないけど
それでもいい気がした。
 バスがきた。日熊さんは宣言したとおり、
溜まっている老人たちがぜんぶ乗り終わるの
を待って乗った。
 さっきのお婆さんが前方の老人障害者席に
座っていた。と、日熊さんが挑戦するように
前方へ行った。お婆さんを通り過ぎて吊り革
をつかんだ。ほら僕は狡いことはしない人間
だよと、斜め前に座るお婆さんを意識したけ
ど、お婆さんのほうは、バス停でも話してい
た知り合いと話のつづきをしていた。いっぺ
ん目が合ったけど、日熊さんのことはもう忘
れているようなのだ。
 バスから富士山がよく見える箇所がいまも
一箇所だけある。日熊さんが吊り革で立って
ゆくのは、窓の外がよく見えるからでもある。
日本が負けたせいの曇り空で、ぜったい見え
ないだろうと諦めていたら、山の上空だけぽ
っかり空いて富士山が光っていた。日熊さん
は「よし!」と声をあげた。



出演者情報:
大川泰樹 03-3478-3780 MMP所属

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福里真一 2023年1月8日「テーマがない」

テーマがない 

ストーリー 福里真一
   出演 遠藤守哉

この東京コピーライターズストリートは、
毎月、決められたテーマのもとで、書かれている。

たとえば、昨年1月のテーマは、
「はじまり」。

何人かのコピーライターが、
それぞれに「はじまり」というテーマを解釈して、
それぞれの文章を書いた。

私もまた、そのテーマのもとに、
たしか、人類のはじまりが、
地球にとっての災厄のはじまりだった、
というような内容の文章を書いた気がする。

ところが、
今年の1月に関しては、テーマなし、
という連絡がきた。

テーマがない。

よーし、自由だ!思うぞんぶん、書きたいこと書いてやるぞ!
という感じには、
私の場合はならなかった。

テーマがないと、
何について書けばいいのかわからない。

そこで当然頭に浮かぶのは、
自分でテーマを設定する、という考えだ。

たとえば、とりあえず1月だから、
お正月
というテーマで書いてみよう。

実際、お正月には、
いくつかの、よかったり悪かったりする思い出がないわけでもないので、
少し書きはじめてもみたのだ。

あるお正月に、
数年前に亡くなった祖父から突然年賀状が届いた話とか、
けっこうそれなりにおもしろく書けそうでもあったのだ。

しかし、どうなんだろう。

せっかくいつもの月とは違う、
テーマなし、
というときに、
自分でテーマを決めて書く、というのは、
なんというか、
テーマなし、
ということから逃げていることにはならないのだろうか。

テーマなし、というテーマに、
ちゃんとこたえていることにならないのではないだろうか。

そこで、
テーマもなく、ただやみくもに書いてみる、
ということも、
少しだけやりかけた。

サッカーの試合は長すぎる。
45分ハーフではなく、30分ハーフぐらいにした方が、
プレイする側も見る側も、
緊張感をもって試合に臨める気がする。

それと、オフサイドとかいうルールは、
判定も難しそうなので、
やめてしまった方がいいと思う。

そう、それを書いているときが、
ちょうどサッカーワールドカップが盛り上がっているときだったので、
心に浮かんだことをそのまま書いたら、
ただのサッカーの感想になってしまった。

テーマもない、感想の羅列を、
このコピーライターズストリートに書くのも、
どこか違う気がする。

…そんなプロセスを経て、
いま、こうして、
テーマがない、ということについて書くという、
ひねっているようでいて、
一番ベタともいえる地点に立って、
書いているわけだ。

私は、広告をつくることを仕事にしている。
広告には必ずテーマがある。
商品のおいしさを伝えたい、とか、
企業の先進性を伝えたい、とか、
はっきりしたテーマがあり、
それに沿って企画をすればいい。

あまりにもその仕事に慣れてしまったが故に、
どうやらいつしか、
テーマがないと、
たじろいでしまうような体質に、
なってしまっていたらしい…。

まあ、とにかく、2023年がはじまった。

テーマがない、ということに苦手意識があるわりには、
「人生のテーマ」とか、
「今年のテーマ」とかを設定したことは、
いままでほとんど、なかった気がする。

生きることにおいては、
テーマもなく、ただズルズルと生きてこれたのは、
なぜなのだろうか。

むしろ、人生にテーマを持つことへの、
嫌悪感すらある気がする。

しかし、
このコピーライターズストリートで、
新年早々、
テーマについて考えたのも、
何かの縁だ。

今年ははじめて、
「今年のテーマ」というものを
自分でしっかり定めて、生きてみようか。

いや、やっぱりやめておこう。(おわり)



出演者情報:遠藤守哉(フリー)

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一倉宏 2023年1月1日「いろはにポエト」

いろはにポエト 2023

    ストーリー 一倉宏
       出演 大川泰樹

「いろは歌を現代的に」
そんなストーリーを書いたのは
2010年のことだった

ねこ よむ いぬ ほえ
とらたちは おせ
わにや きりんも けつさすれ
あひる へそなし
ふくろうのまゆ かめをみて

現代仮名づかいの46文字を
全部かつ一度だけ使うというルールで
文章をつくってみる

これはなかなか面白くて難しくて
いろいろな発見がある試みになった

意味のわかる筋の通った
ふつうの文章にするのがまず難しい
それゆえ意図せずとも詩のようになり
「いろはにポエト」と名づけて
ささやかなプロジェクトにしている

つきは ふねか
ほんやさけ らむをのせろ
こいにおちた よる 
あめ わすれぬなまえも 
そしてひとり うみへゆく

こんなのができてしまったことがあって
われながら自分の趣味とか傾向とか
もしかして深層心理のようなものも
顕れるのではと思ったりして

大学の授業で採り上げてみたところ

へやに つきともえた ほしのひかり
ふあんな ゆめみて
ねむれぬよを おわらせろ
ちこくするけはい さまそう

これなどはいかにも学生らしい
やはり無意識のうちに出るのだろう

れもんいろの すなはまに ひとり
おへそをみせて ねむるよ
ほら ゆめ かこう ふち ぬけ
やさしく たつ あわ きえ

こちらはデザインを専攻する美大生
前半はとてもキャッチーだけど
最後まで着地させるのにみんな苦労する

知人たちにも紹介したら
興味をもって参加してくれるひとがいて

ゆめつかむ よそものへ
なりやまぬこえ しみたわけ
きおくはさすらう ちとほね
あせるひろいんに てをふれ
脚本家のカネコシゲキくんはさすがの出来ばえ
なんだかドラマの予告編のよう

スズキケンジ先生は情報工学の教授なのだが
つくばエキスプレスの乗車時間で
こんな傑作ができてしまった

さくら ちりそう はる
おかへ せみもとめ なつ
このはを よけろ あき
ひえて ねむれぬ ふゆ
わたし にほん います

教授は「最後が変ですよね」というけど
いやいやそこが素晴らしいと思う
かたことの日本語で外国人がつづった
けなげにも美しいポエムになった

ちなみにこういうのをAIをつかって
つくれますかと聞いてみたら
まず無理ですねいまの段階では
支離滅裂意味不明の羅列しかできません
というのでちょっとほっとした

あなたもトライしてみませんか
ひらがなを一文字づつのカードにして
ならべてゆくアナログな方法がお勧め

出演者情報:大川泰樹 03-3478-3780 MMP所属

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