Tokyo Copywriters’ Street ライブ5

出演:水下きよし高田聖子坂東工地曵豪

ゲスト:村木仁仁科貴

日時:2012年9月8日 17:00 open 18:00 start
会場:JZ Brat 渋谷セルリアンタワー2F

チケット予約受付中 4,200円(全席指定)
詳細:http://www.01-radio.com/guild/
お問い合わせ:tcslive5@gmail.com

制作:大川泰樹・中山佐知子

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Tokyo Copywriters’ Streetライブのチケットを    申し込んでくださる皆さまへ

まず、メールアドレスが正しいかどうかご確認ください。
こちらから何度返信を送っても戻ってくるケースがあります。

携帯からお申し込みのかたは
その携帯がパソコンからのメールを拒否する設定になっていると
返信が届きません。
事務局はgmailのアドレスから返信をお送りするのですが
こちらも拒否する設定になっていると届きません。

一日か二日しても返信のないときは
もう一度お申し込みをチェックなさってください。
携帯のかたは設定をご確認ください。

なお、お問い合わせはこちらです。
tcslive5@gmail.com
    ★★★
というお知らせだけでもナンなんで
Final Fantasy Versus XIII の予告を貼っておきますね。
映像が凄いです。なんなんでしょ、この風景のリアルさ。

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若手映画作家育成プロジェクト

文化庁の事業の一環で上記のようなもんがあります。
知らない間に庄司輝秋が応募しとりまして
いま決勝まで進出しています。
庄司輝秋はこのサイトの動画を半分くらい作ってくれています。
たまに自分で絵を描くので
そのときは庄司画伯と呼んでいます。

最初に脚本を出して、なんやかや審査があり
決勝進出までいくと機材と編集のパソコンを貸してくれて
5分くらいのショートムービーがつくれます。
貸し出し以外の経費は持ち出しのようですが。

こんな事情を本日の朝知りました。
ええ、庄司から電話がかかってきたですよ、
宮城弁のしゃべれる役者はおらんかって。

いま捜索中です。
なにしろ撮影日も8月9日と決められているようです。
庄司は会社員で、
社長の小田桐団ちゃんはたいへん理解のある人ですが
なかなかタイヘンですよ、これやるの(なかやま)

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勝浦雅彦のリメンバーカンヌ⑤カンヌは投資か、ギャンブルか。

 写真①カンヌは投資?ギャンブル?何なのさ。

勝浦雅彦のリメンバーカンヌ⑤カンヌは投資か、ギャンブルか。

カンヌが終わって一カ月が過ぎました。
徐々に人々の言の葉にのぼることもなくなってきた「後の祭」。
そんな今だからこそ、コツコツ続いていくこのコラム。

今回からは、各部門で見たこと、感じたことなどを、
個人的見解で展開していきます。

時系列でいくとまずは、二日目に授賞式を迎えた、
プロモ&アクティベーション部門、PR部門、ダイレクト部門。

まず、これが予想外にものすごく面白かった。
(正直、今までフィルム以外あまり真剣に見ていなかったのかも
知れません)

日本でありがちなCM企画を見てから、
後付けで考えるようなプロモーションではなく、
コアアイディアからしっかりジャンプしているビックアイディアの数々。

フィルムで得られる感動とはまたひと味違った、
人の心の動かし方を考える楽しさを感じました。

今更ながらそう感じてしまう、ということは知らないうちに、
ふだんの自分の仕事を狭い定義で捉えてしまっていたんだな、
と、反省しきりでした。
(カンヌに着いてから反省ばかりしています)

さて、これらのカテゴリー。なかでもダイレクト部門が良かった。

よーく見ると、ものすごい大ネタとものすごい小ネタが同じ土俵で
戦っているのも面白い。

コニシキと舞の海が戦う大相撲のようです。

例えば、話がデカい、コニシキネタ。

○American Express
「Small Business Gets an Official Day」(Promo & Activation、Direct・GP)

簡単にいえば、11月26日の土曜日を「スモールビジネスサタデー」
という記念日にしてしまい、
その日に、協賛する街の小売店において、
カードで買い物するとカード会社からキャッシュバックが受けられる、
という仕組み。

これによって、大型店との競争にあえぐ、
多くの街の小売店、「スモールビジネス」を支援できます。

プロモーションをFacebookとTwitterを中心としたソーシャルメディアに集中させ、
地域コミュニティーの個々の人々たちと
エンゲージメントを高めることをキャンペーンの根幹に据えています。

この草の根運動が広がって、
各州知事や、オバマ大統領までがこのキャンペーンを支持する声明を
発表したというお話。

 写真②Small Business Gets an Official Day

ソーシャルという視点を入れることで、
広告キャンペーンがその国自体に幸福をもたらす、
と認識された、いやはやデカいストーリーでした。

日本でもシャッター商店街に代表される、街の小売店の危機は顕著なので、
価格競争やサービス競争とはまた違った軸で、それらを救う方法はあるのかも。
(よく考えれば、流行りの「街コン」だってソーシャル要素がありますもんね)

一方、例えば、舞の海的小ネタ。

○HELLMANN’S
「 RECIPE RECEIPT」(Direct Lions・Silver)

これは発見!

マヨネーズの広告で、
スーパーである一定の食材を買うと、
「その食材とマヨネーズを使うレシピ」
をレシート上で教えてくれるというもの。

いわゆる「ジェネレーターもの」で、
もしかしたら、技術的には簡単なことかもしれないのですが、
スタンプカードやスピードくじを店頭で使うよりよっぽど気がきいています。

 写真③RECIPE RECEIPT

そして、いちばんガツンときたのはこちら。

○ALS FOUNDATION
「I HAVE ALREADY DIED」(Direct Lions・Gold)

ALS FOUNDATION(オランダ)の「死んでから発表される広告」。
そう、広告に出てくるのは死者なんです。
ついに広告は死者を出演者に起用してしまったんです。

ALSという難病にかかったモデルたちが、患者や研究のための寄付を訴える。
既にそのモデルはこの世におらず、「Not for me. I have already died.」
というメッセージが胸を打ちます。

これに出演したモデルさんたちは、どういった心境だったんでしょう。
死を覚悟して、なお、後世のためにカメラに語りかけたときの気持ち・・・。

読後感がメチャクチャあるキャンペーンでした。

 写真④ALS

そんな感じで、しょっぱなから刺激を受けまくったその夜、
ブロンズを受賞した「東北六魂祭」チームの方々と食事。

その達成感のお相伴にあずかって、
夜は更けていったのでした。

ホテルが遠いので帰り道が憂鬱になるのが、タマに傷でしたが・・・。


写真⑤色んな会社の方々と食事しましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それにしても、カンヌは部門が増えたため、
似通ったカテゴリーが多いです。

実際問題、プロモとPRとダイレクトって根本的に何が違うの?
って疑問も尽きないし、
同じものが複数部門でライオンを取っていくケースも多い。

みんなそれを知っているから、
コアアイディアの説明の仕方を変えて、
ギャンブル的に出来るだけ多くの部門に「張る」わけです。

しかも、カンヌをはじめとする海外賞は、出品費用がとにかく高い。
参加はもとより、出品は投資、といっても過言ではありません。
事務局側もそこで稼ぎたい、という意図も当然見えます。
カンヌは文化事業ではなく、立派なビジネスですから。

なので、日本でも地方のお金のないクライアントを手がけていると、
いいものが出来ても出品に至らない、というケースが多々あります。
とても地方の制作費では、何十万というバッファは無いからです。

ちなみに僕はアドフェスに出品した時は補助が得られなかったので
自費で応募しました。
結果が出たので、会社費用でカンヌは出品させてもらえましたが、
自費でのカンヌ応募は、額が違うのでほぼ無理です。
それぐらいカンヌは応募するだけでも大変です。

ただ逆に、
これは報道の方に聞いた話ですが、
あまりに何でもかんでも片っぱしから複数部門に出すと、
審査員同志の横のつながりもあるので、
それはそれで心象が悪くなったりもするようです。

アドフェスに行ったときに、
とにかくプレス、デザイン、360°、PR・・・と
張りまくっている中国のメーカーの広告を見かけました。
カンヌでもその広告は同じように張りまくられていましたが、
両広告祭でまったく受賞していませんでした。

やっぱり、出せばいいというものでもありません。
水準以上のモノをつくり上げて、
初めて「どこに張るか」という戦略になるのだと思います。

自戒もこめて。

(つづく)

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勝浦雅彦のリメンバーカンヌ④ 表と裏からカンヌを見れば

 写真① セミナー会場。いつも混雑しています。

さてさて、
前置きがあまりに長い!という関係各所からのお言葉を頂いた、
3章までを経て、カンヌライオンズが開幕しました。

まず、カンヌライオンズにおける「表」のアクティビティは、
こんな構成です。

<表カンヌ・アクティビティ>

①スクリーニング

フィルム、フィルムクラフトなどの「作品映像そのもの」、
もしくはPR、チタニウムなど「応募ビデオ」が
存在するカテゴリーのビデオが、会場内のいくつかのシアターで、
テレビ番組表のように流されています。

②展示

プリントなどの実物、
もしくは他カテゴリーで「プレゼンボード」を伴うものの
ボードが展示されています。
(どの広告祭でも、ちょっと地味なコーナーになってしまうのは、
なぜなんでしょう?)

③セミナー

近年、急激に充実したのがこのセミナー。
8年前に行ったときは、ほぼスクリーニングの添え物でしたが、
今ではこっちがメインという声も。
世界的なエージェンシー、クリエーティブエージェンシーが、
その威信をかけてセミナーによって自社のプレゼンテーションを行います。
業界内の大物(今年はダン・ワイデンが来たり)や、
タレント(今年は、サッカーのロナウド、クリントン元大統領など)が
花をそえています。

④ワークショップ

ここ2、3年で拡充されたのが、講演ではなく、
講義形式のワークショップ。
少人数で構成され、自分の意見を言ったり、
書いたりする行為が加わります。
これは英語が出来る人、もしくはそういう人と一緒に参加しないと
キツいでしょう。

⑤授賞式

会期内の夜に行われる、カンヌライオンズのクライマックス。
各カテゴリーが、1日3つづつくらいの割合で、毎日授賞式が行われます。
(今回は、最終日の前日、前々日は無し)
ここで登壇することが、参加者たちの夢。
まさに、カンヌのプレステージ戦略の真骨頂です。

 写真② カンヌのシアター。大小たくさんあります。

・・・と、ほぼこの5つのどれかに参加することになります。
すべてをこなすことは不可能なので、おすすめは、
見たいセミナーを決めておいて、
その空き時間にスクリーニング、ワークショップを入れていくことです。
ただし、カンヌははっきり言って、
キャパシティ以上の人数を登録させているので、
セミナーも、授賞式も、実は参加者全員が入る事ができません。

人気のあるセミナーには、30分~1時間くらいの待ち時間が必要となります。
さらに、「場所取り」も厳しく規制されており、
荷物を置こうとすると、係員から詰めなさい、と諭されます。
この待ち時間が、けっこうなデッドタイムとなるので、
スケジュールを組む上で、考慮しておいたほうがいいでしょう。

 写真③ 誰と、ご飯を食べるか、それが問題だ。

さて、ここで「リアルカンヌをお届けする」という当コラムの目的にのっとり、
「裏カンヌ」つまり、会場以外でのアクティビティをご紹介しましょう。

こっちがメインという困った人もいますが、それも含めて、
ダイバーシティを尊重するカンヌです。うーん、奥が深い。

<裏カンヌ・アクティビティ>

①カンヌご飯

カンヌでは、「誰とご飯を食べるか」がものすごく重要です。

カンヌというリゾート地で行われているがゆえに、
人々の心はちょっと開放的。
ここで、ふだんから接している、
同じ会社の人々とだけつるむのは、相当もったいない。

僕はとにかく他社のみなさんと食事するように心がけました。

東京で、制作会社さんはあっても、
他の広告会社のみなさんと食事する機会なんてそうそうないですが、
カンヌの良さは、日本人同士わりとすぐ仲良くなって
気軽に食事ができることです。

しかも、世界の場に立つと
日本での立場や年次もだいぶフラットになるので、
非常に心地よい雰囲気で過ごせます。
(僕が図々しいだけかもしれませんが)

ここでのつながりは、後々あなたを助けてくれるかもしれません。

また、英語が出来る方は、
海外のエージェンシーの方々と積極的に話すとよいでしょう。

しょせん、人間はアナログなので「会ったことがある」「知っている」
に勝るものはありません。もしかしたら、引き抜きも!?

実際に、カンヌは人材の見本市で、
至る所でヘッド・ハンティングが行われています(これは後述します)。

②カンヌ・パーティー

僕が行った8年前に比べると、激減した印象がありますが、
カンヌといえばパーティーです。

今回は、日本なら葵さんやスプーンさんなどが、
マンションのフロアをいくつか借り切り、国内外の人々を招き入れて、
お酒や食事をふるまっていました。

そんな感じで、
いろんな国の制作会社やコーディネーター会社がパーティーを、
ホテルの一室やアパートメントで昼夜問わず開催しており、
送迎バスを循環させているところもあります。

こういったパーティーの開催情報も、
カンヌで知り合った人々からもたらされることが多いので、
大胆に社交的になったほうがよいでしょう。

ちなみに僕は、最初に行ったカンヌで、
スペインの会社のナイトパーティーでデジカメを盗まれました。
おかげで、報告会用に撮りだめた画像を失い、
相当たいへんな思いをしました。

羽目をはずしても、そこが海外であることを忘れずに・・・。

③エスケープ・カンヌ

読んで字のごとく、カンヌを脱出して遊びに行ってしまうことです。

近場なら、モナコやニース。遠出する人は、
パリやイタリアに行ってしまい、
えらい人たちになると、ほぼ会場にいないで最終日の授賞式にだけ、
そっと参加している人も。

フル参加なら、一日くらいこういう日を入れてもいいと思いますが、
目的を忘れないようにしたいものです。

④カンヌ・ビーチ

カンヌはコートダジュールの、美しい海辺の街。
エスケープはしないが、のんびりビーチで休む人も多いようです。

ビーチにはそれなりの割合で、トップレスの女性がいますが、
あけっぴろげな欧米人から感じるいやらしさは、ゼロです。
あくまで個人的な感想ですが。

 写真④ カンヌのビーチ。砂が激アツです。

・・・と、表と裏のアクティビティをご紹介しましたが、

カンヌライオンズに対して何を求めるのか?

「受賞」か「研鑽」か「交流」か「売り込み」か「バカンス」か…。

によって、その行動はまるで変わっていきます。

さて、次回からは、独断と私見と感情論で、
その中身に迫っていきます。

(つづく)

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