未来をのぞくなら、南三陸へ

「未来をのぞくなら、南三陸へ」

     ストーリー 丸原孝紀
        出演 地曵豪

目がついたモアイは、世界にたった二つしかない。

ひとつは、チリのイースター島。
もうひとつの居場所は、なんと日本の南三陸。

貴重なモアイが日本に渡るきっかけになったのは、
1960年に南三陸を襲った、チリ地震津波だった。

41人の命と、
1000戸近くの住まいを奪った、大きな津波。

その被害から立ち直った人々を讃えるべく、
30年後の1990年、チリ人の彫刻家の手によるモアイ像が、
イースター島から南三陸に贈られた。

そして2011年。
南三陸は、再び大きな津波に襲われる。
その被害は、かつてのチリ地震津波をはるかに上回る
被害をもたらした。モアイも壊され、流された。

その知らせを聞いて、
93歳の老彫刻家は言った。
「海に破壊された日本の町に、人々が再びそこで
生きたいと思えるようなマナを与えるモアイを彫ろう」。

マナとは、イースター島の言葉で「霊力」を意味するもの。

命を削るように彫られたモアイは南三陸に贈られ、
老彫刻家の手で、目が入れられた。
目を入れると、モアイにはマナが宿るのだ。

イースター島の言葉で「未来に生きる」という意味を
あらわすモアイ。

時を超え、距離を超え、
南三陸に渡ってきたモアイと目を合わせて、
あなたも、未来をのぞいてみませんか。

東北へ行こう。


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南三陸町のレポート(西條剛央さんのブログから)






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