グリーンフラッシュ



グリーンフラッシュ
            文:伊藤眸(東北芸術工科大学)
            声:西尾まり

秋田から新潟へ帰る特急列車のなか、
思わず窓を覗き込んでしまいました。
あつみ温泉駅をすぎたあたり、
右側に夕日が沈む日本海がみえたときでした。

グリーンフラッシュという現象を知っているでしょうか。
太陽が完全に沈む直前、
水平線に緑の光が一瞬光る、という現象です。

色の波長が中くらいの緑色だけが光る自然現象は非常にまれで、
見ることは奇跡に近いと言われています。
それは、「緑色の奇跡の閃光」とも呼ばれており、その稀さから、
「見ることができた人は幸せになれる」という伝説があります。

あつみ温泉は
空気が澄んでいてチリなどが少ない場所でしか見ることのできない
グリーンフラッシュを
運が良ければ見ることができるそうです。
そのことを思い出しながら
列車の窓から日本海に沈んでいく夕陽をずっと見つめていました。

秋田での思い出や、においや、少しさみしい気持ちが
わあっとあふれてくるような感覚を、今でも覚えています。

時間は静かにゆっくりと流れていきました。
東北は帰り道まで私たちの心を癒してくれます。
もう一度、奇跡をみに東北を旅してみようと思います。

● 羽越本線きらきらうえつhttp://www.kirakirauetsu.jp/index.html

● あつみ観光協会http://www.atsumi-spa.or.jp/index.html

● やまがたへの旅http://www.yamagatakanko.com/


*「東北へ行こう」は
自分のとっておきの東北を紹介し、
あなたを東北におさそいする企画です
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東北の旅館復興プロジェクト「種」http://save-ryokan.net/

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東北へ行こう



今年(2011年)の6月8日と9日、私は東北にいました。
山形で一泊し、翌朝に奥羽本線の在来線に乗って新庄へ
そこから陸羽東線で古川へ、新幹線で仙台へ。
仙台駅で降りてささかまなどを買い、
ひとつ後の新幹線に乗り換えて東京へもどってきました。
300枚の写真を撮りました。

山形には東北芸術工科大学という学校があります。
そこでラジオのコピーライティングの授業というものを
2コマ引き受けることになったとき
課題を考えなくてはなりませんでした。
なにかのCMを考える課題でもいいし
このTokyo Copywriters’ Street のようなテーマでもよかったのですが
私は迷わず「東北へ行こう」というテーマに決めました。

私が教える生徒は現在山形に住んでいます。
東北出身者と他の地域出身者は半々の割合です。
自分が生まれた土地としての東北、東北の人が旅した東北、
東北生まれではない人が住んでみた東北、旅をした東北、
90人の生徒がさまざまな視点を持っています。

いま東北の観光地が人が集まらずに困っている話をきいたとき
90人ひとりひとりが友だちを誘うつもりで
東北をPRする文章を書いてもらったらどうだろう。
そしてそれをここに掲載したらどうだろう。
「東北へ行こう」というテーマにはそんな意図があります。

提出してもらった原稿のいくつかは収録してyoutubeに上げ
原稿と同時に音声も聴けるようになります。
来週から少しづつアップしていきます。

「東北へ行こう」のコラムを
ときどきのぞいてみてください。

なお、こちらのコラムでは
「東北へ行こう」の原稿を広く募集するつもりです。

中山佐知子


東北の旅館復興プロジェクト「種」http://save-ryokan.net/

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