向い風の町



出演者情報:地曵豪 http://www.gojibiki.jp/profile.html

向かい風の町

     ストーリー 遠田俊介(東北芸術工科大学)
        出演 地曵豪

向かい風の中を走ってきた。
酒田ってところは、とにかく風の強い町だった。
生まれ育った場所から離れて、少し遠くに来てしまった今でも、
たまに思い返すんだ。

ご先祖様が植えてくだすった松林が海風にごうごうと呻き、
港にある風車は朝と夜関係なく、
不気味な轟音を響かせながら電気を作っていた。

海と山と田んぼがあって、ただただ風が強くって、
住民は無骨で頑なで、でもどこか優しくて。
そんな町で、海から吹きつける向かい風に向かって、
毎日毎日必死に自転車をこいでいた。
ただがむしゃらに、ばかみたいに。
向かい風の中を、カッコわるくても、
つまずきながらでも前に進んできた。

酒田から離れた今も
行く手を阻むものは尽きなくて、
何もかも思い通りにはならなくて、
向かい風に向かって、
必死に自転車をこいでいたあの頃とたいして変わらない。
でも、あの日、走ったこと立ち向かったこと向き合ったことが、
俺たちの背中を強く押してくれる日がやって来るはずなんだ。
たまに振り返って思い返して、また前を向いて歩き出す。
向かい風の中を走っていく。

東北へ行こう

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これが秋田



出演者情報:いせゆみこ 03-3460-5858 ダックスープ所属

これが秋田

     ストーリー 笹淵穂菜美(東北芸術工科大学)
        出演 いせゆみこ

それほど人は死にません。
ガンも自殺もめったに聞かない。
いたって健康、野菜が大事。

田んぼはすごく広いです。
カエルの合唱は田んぼの中、夏はうるさいくらいです。

日が短いとは思いません。
起きたらちゃんと明るいし、寝坊したら遅刻します。

ビルや地下鉄ありません。
一時間に一本の電車に乗ると、大体友達みんないます。

子供が少ないと言われても。
しゃしねぇわらしはたくさんいます。
歩いていれば道路で遊ぶし、友達100人できました。

お年寄りは確かに多いけど。
じーちゃんマッチョでばーちゃん美人。
まだまだ元気に暮らしています。

秋田は絶対消えません。
我が故郷、無敵で最強です。

東北へ行こう     

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東北の冬



出演者情報:遠藤守哉 青二プロダクション http://www.aoni.co.jp/

東北の冬

      ストーリー 渡邊裕太(東北芸術工科大学)
         出演 遠藤守哉

東北の冬はとても寒い。

最低気温は−24.7℃の記録を出した時もあった。
気候は東北だけが温帯ではなく、亜寒帯である。
雪は、一日に1mも積もる日がある。

そこに住む人達はひと冬を乗り越える為に、様々な暖をとる。
囲炉裏からファンヒーターまで使って、部屋を温める。
どてらからヒートテックまで着込んで、体を温める。
芋煮からきりたんぽ鍋まで食べまくって、芯から温まる。

東北の冬の部屋はちょっと暑い。

だから、こたつに入りながら冷たいアイスを食べ始める。
キンキンに冷えたビールを飲み始める。

最高だ。

東北へ行こう。

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山汽車に乗って



出演者情報:清水理沙 アクセント所属:http://aksent.co.jp/blog/

山汽車に乗って

     ストーリー 宍戸葵(東北芸術工科大学)
        出演 清水理沙

私の故郷、岩手県一関市は、山汽車が走っている。

電車じゃない、気動車って言うらしい。
走るのは少し下手。
揺れるし、うるさいし、急に止まる。
ちなみに山汽車って言うのはあだ名。山の中を走るから山汽車。
田舎くさいし格好悪い。しかも一時間に一本あるかないか。
高校時代、ずっと東北本線に憧れていた。
だけど、だけどね。

私は山汽車の窓が好きだった。
木々の緑、田んぼの緑、草花の緑。
走っても、走っても、窓は緑に溢れている。
緑との距離は、気になるあの人よりずっと近かった。

田植え前の夕方に乗ると
水の張った田んぼに、夕空が映って、
上も下もオレンジとブルーのグラデーション。
一年で一番、山汽車に乗りたくなる時期だった。

高校受験へ向かったあの日。
発車めがけて、全力で走ったあの日。
まだ手を離したくなくて、
一本遅い電車で帰ると母にメールしたあの日。
私の青春は、全て山汽車に乗っている。

今日も山汽車は故郷を走る、二十歳になった私を乗せて。

東北へ行こう。

Eki-Mataki

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出演者情報:大川泰樹(フリー) http://yasuki.seesaa.net/

     ストーリー 諸橋秀明
        出演 大川泰樹

白いキャンバスを思い浮かべてください。

縦長の白い長方形。
白い、といってもよく見ると
ささやかな陰影や
やさしいぬくもりの質感が感じられる、
そんなキャンバス。

次に、水彩絵の具の、黒。
水と混ぜ、すこし薄くし、
その中に細めの筆の先を浸し
キャンバスの中央からやや下のあたりに構えます。

筆を置いたら、ためらうことなく大胆に、
横一本の線でキャンパスを分断します。

いま、あなたの眼の前にあるのは、
秋田県大潟村の冬景色です。

もともとこの村は、八郎潟という大きな湖だったので
山もなく川もなく、かぎりなく平坦で、
雪が降ると、天と地が同じ色になります。

空を覆い尽くす雲の白と、地上を埋め尽くす雪の白。
地平線がなければその境が分からないほど。

冬はこんなシンプルな冬景色を前にすると
都会のごちゃごちゃしたさまざまが
なんだかちっぽけでどうでもいいことに見えてきます。

東北へ行こう。   

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また行きたくなるGAMAROCK

また行きたくなるGAMAROCK。

      ストーリー 大友美友紀
         出演 池田成志

GAMAROCKが開催される塩竈みなと公園は、
芝生の公園。そのど真ん中に、ステージ。

2013年9月22日、日曜日、
地元の小学生バンドも、大友康平も、
坂本美雨もおおはた雄一も、
クラムボンも、小林武史もsalyuも、
細見武士も、Dragon AshのATSUSHIも、
みんな同じステージにあがりました。
サブステージもあります。金子マリが歌っていました。

牛タン、笹かまぼこ、海鮮焼き、
などなどなどが屋台で売っています。
おいしそうな匂いがします。
他にも、子どもたちが遊べる場所や、
アートの体験コーナーやNO MUSIC , NO LIFEの
ポスターを作ってもらえるコーナーもあります。
秋祭りのような、ロックフェスティバルです。

できれば前日、仙台か塩竈に泊まって、牛タンやお寿司を楽しんで、
できれば当日の夜も泊まって、次の日松島や浦戸諸島を観光しましょう。

昨年は、サザンオールスターズの宮城スタジアムコンサートと
重なってしまって、仙台周辺のホテルがなかなかとれませんでした。
開催日が決まったら、早めに宿をとることをお薦めします。

主催者の平間至さんは、10年は続けたいと言っています。
わたしは、きっと、ずっと行きます。
みなさんもどうぞ。

開催が決まったら、サイトでお知らせするそうです。
http://gamarock.net/

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