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2015年TCC授賞式の写真はこちらです

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2015年10月23日は東京コピーライターズクラブ、
通称TCCの授賞式とパーティでした。
写真は下にあります。
ミニサイズで見えている写真をクリックしてください。
クリックすると大きなサイズが登場します。
写っているかた、ご自由にお持ち帰りください。
糸井重里さんのお顔も見えますが、
糸井さんは今年殿堂入りした仲畑貴志さんのプレゼンターとして
登場なさいました。

そして二次会のクラブハウスの写真もあります。
二次会も大盛況でした。
玄関に並んだ靴の数がハンパじゃなかったです。
そうだ、あの靴の写真も撮っておけばよかったな。

そうそう、
ときどき写真で「僕の顔が切れてる」というようなことを
言われることがあるのですが
下に見えている画像は縮小版なので、
縦横比が本体と違うのですね。
クリックして大きくしてくださると、
きっとちゃんと写っていますってば。
まずはクリックお願いしますね(なかやま)

* ちなみ、受賞者の名前つきアルバムをこちらにつくっておきました。
  写真がやや見にくいかもしれませんが。
  http://www.01-radio.com/archives/19338

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10月19日(月)の夜はTBSラジオの「ラジオCM特集」を聴こう

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10月19日(月)23:55~24:45、
TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」という番組に
ACCラジオCM部門の審査員長澤本嘉光さんが登場します。
去年に続いての「ラジオCM特集」の第2弾」です。
古いラジオCMも聴けるので、眠くないかたはぜひ。

<<番組情報>>
■番組名:TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」
■放送局:TBSラジオ(関東エリア)
     インターネットサイマル放送「radiko」(TBSラジオ圏内)
     その他、番組独自のインターネットストリーミング放送で、
     全世界で聴取可能
■パーソナリティー:荻上チキ(評論家)
 アシスタント:南部広美(フリーアナウンサー)
■番組公式サイト:http://www.tbsradio.jp/ss954/

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2015年TCC新人歓迎会写真はこちらですよ

2015年のTCC新人賞歓迎会の写真はこちらです。
今年は元気ものがいっぱいいましたね。
声も大きかったです。
私にウイスキーのイッキ飲みを仕掛けて来るやつもいまして、
私は飲みましたが、向こうは飲みません。
飲めよ、こら〜って、
でもまあ、急性アルコール中毒なんぞになるとかなわんので
飲めとは言いませんでした。
な、わけで写真です。
クリックすると通常の大きさになります。
写っているかたはドラッグ&ドロップでデスクトップに保存できます。
写っているかた、お持ち帰りくださいね(なかやま)

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大船渡線の開業90周年記念イベント

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大船渡線は岩手県の一関市の一関駅から
宮城県の気仙沼市、岩手県の陸前高田市を経由して
再び一関市にもどって盛駅に終着します。
経由地を見ればわかるように、線路はジグザグにうねり、
ドラゴンレールという愛称があります。

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けれども、地元では「山汽車」と呼ばれています。
なぜ山汽車なんだろう。
山の中を走るから山汽車?
でも、車窓から海が見えるところもちゃんとあります。
雪に強いけど雨に弱いとか、
落ち葉のせいで止まってしまうとか、
いろんなことを言われながら、でも愛されているのだと思います。
あのジグザグな路線だって地元事情のあらわれです。

むかし山汽車で通学した人に話をきくと、
いったんドアが閉まって動き出しても
ホームに走り込んできた生徒を見ると
ブレーキをかけて待っていてくれたそうです。

大船渡線の車両はキハの2両編成、
土日や夏休みにはポケモントレインが走ります。
小さな駅舎に無人駅が多いのも大船渡線の特徴です。

大船渡線は今年開業90周年を迎えました。
その記念展示がいま一関市博物館で開催されています。
http://www.museum.city.ichinoseki.iwate.jp/news/article.php?p=101

夏休みに東北方面においでのかた、
一関でこの展示を見て、
大船渡線に乗ってみてはいかがでしょうか。
終点の盛駅からは三陸鉄道の南リアス線で
さらに北へ旅することができます。

鉄道ファン、というか大船渡線ファンのサイトを見つけました。
http://www.ougonrail.com/index.htm
う〜む、かなり詳しいぞ。
興味のあるかたは、このサイトで予習してみてくださいね(なかやま)

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安藤隆 2015年7月5日

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甘いトマトはよけい嫌

     ストーリー 安藤隆
        出演 内田慈

 ミナさんは、川のこちら側の町に住んでいます。坂と
並木の多い町です。町中のこぎれいなマーケットには、
外国の食べ物や果物が並んでいます。
 町のどの坂も、くだると、川に突きあたります。おお
きな橋を渡ると、川向こうの町です。このごろは、毎日
川向こうの町を訪れます。きょうも、じぶんの黄色い軽
自動車で、橋を渡って川向こうへ来ています。いつもお
昼まえです。
 こちらは坂のない、平べったい町です。橋を渡ると、
じきに、広く明るい住宅展示場があります。世界各国の
小旗を、ひもに吊ったのが、空を飾っています。熊の人
形が、旗を持った機械仕掛けの腕を上下に動かして、
人々を呼びこんでいます。
 住宅展示場の先に、パチンコ屋「百歳の孤独」があり
ます。黄色い壁にパチンコ、スロット、ジャックポット
と英語で書いてあります。駐車場に、開店したときのの
ぼりが、色あせたままはためいているのが、通りからみ
えます。以前はこうした風景を、恐ろしく感じていまし
たが、このごろはむしろ惹かれています。駐車場に入っ
て、ちょっとだけいて、店には入らず出ていったら、
怒られるのかなと思って、どきどきします。
 パチンコ屋をすぎると、平べったい大きなスーパーが
あります。ミナさんはスーパーの駐車場へ入ってゆきま
す‥。わたしってあまりにも平凡かなと、ときどき、た
まに思います。
 スーパーでは晩ごはんのおかずとお昼の弁当と、ワイ
ンと日本酒と焼酎を買って帰ります。買い物の最後に、
トマトの売り場にやってきます。
 ミナさんは、母親が人見知りで、たぶんそのせいで、
小さいときトマトを食べたことがありませんでした。初
めて食べたのは、お兄ちゃんに連れられて、トマトの畑
へ盗みに行ったときです。お兄ちゃんは、友達といっし
ょに、盗み食いをよくしていたようです。
 畑にふたりでしゃがんで隠れて‥お兄ちゃんが、トマ
トを、大人みたいにもいだのでびっくりしました。一口
かじって食べやすくしてくれたのを、どきどきして口に
入れました。厚い皮の中の、どろっとした実を食べて‥
ぎょっとして、吐きだしました。想像とは違う、ただた
だ気味の悪い味がしました。お兄ちゃんは怒って、ミナ
さんの口をこじあけました‥。
 ミナさんは、いまもトマトは嫌いですが、いまではた
いしたことではありません。食べることもできます。生
のトマトも、料理したトマトも、ミナさんには同じ味が
します。つまり、あの畑の味がします。嫌いですが、食
べられます。ただフルーツトマトは、普通のトマトより、
もうちょっと嫌いです。甘いとか、小さいとか、フルー
ツとかいう噓をついているからです。
 ミナさんは夫のことも、ちょっと嫌いです。夫はトマ
トが好きで、トマトのおいしさを説きます。夫とセック
スしたとき、ふとトマトの生臭さがしたので、それ以来
しません。
 ミナさんは売り場のトマトに、内緒の儀式をします。
ほんとにどっちでもいいようなことです。トマトのヘタ
って、ありますね‥ヒトデか、大きな蜘蛛みたいに、頭
にへばりついているあれ。トマトの気味悪さのあらわれ
です。そのヘタを、ほんの先っぽだけちぎるのです。1
ミリか、5ミリくらい。ちいさなことだけど、とてもど
きどきします。破裂しそうです。ミナさんは見つからな
いように、体で隠して、親指と人差し指をのばします。
 片手だけの作業なので、かなり難儀します。二本の爪
の先でキキキッとこすって、切りにかかります。視線は
あらぬ方へ向けて。でも心はヘタにあるので、目にはな
にも映りません。するうち、やっと先端のちぎれた手応
えがあります。盗みみると、たしかにちぎれています。
皮に傷がついて、汁が滲んでいます。
 ミナさんは、その場をすばやく離れます。
「婆さん、なにしたんだよ」と言うような声が、近くで
したような気がします。でもわかりません。ミナさんは、
聞こえない振りをして急ぎます。
「婆ぁ、待てよ」の声が、こんどはたしかに、後ろから
追いかけてきます。

出演者情報:内田慈 03-5827-0632 吉住モータース

youtubeが表示されにくい場合は下のリンクからどうぞ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=UsiGvmemEas

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中山佐知子 2015年6月28日

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シチリア島は一年365日

     ストーリー 中山佐知子
        出演 大川泰樹

シチリア島は一年365日のうち360日が晴天の島だが
オリーブの木はこんな乾いた気候と仲良しで
ところによっては千年も長生きをする。
千年も昔といえば、島はイスラムの領土だった。
当時のイスラムは世界の先進国で
新しい農業技術が持ち込まれ、ヨーロッパにない果物が実った。
政治はシンプルで、税金は公平だった。
いい時代に生まれたとオリーブの木は思っただろう。

それからバイキングの末裔がやってきてシチリア王国を築いた。
彼らは少なくとも文化や言語、宗教に関しては寛容だった。
彼らはフランス語をしゃべっていたが
ギリシャ語もアラビア語も国の言葉と認めた。
しかし100年もするとお家騒動が起こり
ドイツの皇帝がシチリア王になった。

13世紀にはフランスとスペイン、イタリアが
シチリアをめぐって争った。
問題は、たぶんここから先だ。
シチリアは、ピンボールのように争いのなかで転がりつづけ、
搾取された。

オリーブの木にとってご領主さまが誰でも関係なかったが
それはオリーブの世話をする村人にとっても同じことだった。
どのご領主さまも年貢には厳しかったし、
過酷な取り立て人がやってきては
払えないと木を伐られたり家畜を殺されたりもした。
しかし、その取り立て人が年貢のピンハネで財を蓄え、
村のボスにのし上がると、
こんどはご領主さまに逆らって実質的な権力を握った。
これがシチリアのマフィアのはじまりだそうだ。

19世紀の終わり頃、
シチリアはイタリアに併合されたが
貧しくて学校へ行けない子供らは
イタリア語をしゃべれず、読み書きもできず、
手っ取り早い出世を夢見てマフィアに身を投じた。

ゴッドファーザーⅡには
主人公が両親と兄を殺したシチリアのマフィアに
復讐をするシーンがあるが、
そのとき主人公の表向きの商売はオリーブオイルの輸入業者だった。

出演者情報:大川泰樹(フリー) http://yasuki.seesaa.net/

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