ストーリー

蛭田瑞穂 2024年9月22日「渇望」

「渇望」

ストーリー 蛭田瑞穂
  出演 遠藤守哉

漱石の指が、白い原稿用紙の上で痙攣するように震えていた。
締切はとうに過ぎ、新聞社からの催促の電報が
机の上に無造作に置かれていた。
筆は一向に進まず、突如として襲い来る胃の痛みに、
ぐっと声を押し込めた。
「またか、この呪われた痛みめが」。
歯を食いしばり、力なく立ち上がると、
よろめきながら縁側へと歩を進めた。

障子を開けると、空はすでに茜色に染まり、
夕暮れの影が忍び寄っていた。
縁側に腰を下ろし、冷や汗を拭う。
深呼吸をし、痛みをやり過ごそうと試みた。
しかし庭に目をやると、紅葉した木々の鮮やかな赤色が
まるで己の胃の中を流れる血を連想させ、
再び痛みが意識を支配した。
漱石はゆっくりと瞼を閉じる。
苦痛から逃れようと、何か別の思考に没頭しようとした矢先、
不意にひとつの問いが脳裏を掠めた。
「読書をしながら食べるにふさわしい果物は何であろうか」。
なぜそのような問いが浮かんだのか、漱石自身にもわからない。
ともあれ痛みに耐えながら、その取るに足らぬ問いに心を委ねた。

まずは林檎か梨か。
小気味よい歯ごたえと口の中に広がる甘さを想像した。
しかし、ナイフで皮を剥く手間が甘美な想像を無情にも打ち消した。
そもそも読書をしながら食べるという命題にそぐわないではないか。
柿もまた然り。
その上、渋柿に当たる可能性を考えると躊躇は増すばかり。
ならば桃は如何か。
滴り落ちんばかりのみずみずしい果汁に心惹かれる。
しかし、その汁が本に飛散しはしないか。
大切な書物を汚すわけにはいかぬ。

蜜柑か。蜜柑があるではないか。
手で容易に剥け、房に包まれ、果汁が飛び散る心配もない。
その美味は言わずもがなである。
読書に最適な果物は蜜柑であると結論づけようとした刹那、
房に付く白い繊維の存在が彼の心を萎縮させた。
取り除く度に読書は中断される。
その煩わしさは、到底受け入れがたい。

思考が行き詰まりかけたその時、思い浮かんだのは葡萄だった。
そうだ、葡萄ではないか。
蜜柑の長所を兼ね備えつつ、その短所とは無縁である。
デラウェアなる小粒の新種を、
一粒ずつ口に運べば、決して読書の邪魔にはならぬ。
そう考えると、葡萄がもはや、
ながら喰いのために造形された食物とさえ思えた。
長年の探求がようやく実を結んだかのように、
漱石は満足げにうなずいた。

すると突如として、
その果物を今すぐに手に入れたいという衝動に駆られた。
足早に書斎へと戻り、机の引き出しから財布を取り出す。
財布の中身を見て、葡萄を買える額があることに安堵すると、
玄関へと向かい、草履を履き、勢いよく戸を開けた。

財布を握りしめ、晴れやかな表情で近所の八百屋へ歩いてゆく。
今や漱石の意識から、何もかもが遠い記憶のように薄れていった。
白い原稿用紙も、締切の重圧も、病の苦痛も、
全てが意識の後景へと押しやられていた。
心はただ葡萄への渇望で満ちていた。

出演者情報:遠藤守哉

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川野康之 2024年9月15日「アルプスのワイン」

アルプスのワイン       

    ストーリー 川野康之
       出演 大川泰樹

マッジョーレ湖から山に向かって2時間ほど走ると
あたりはアルプスらしい山岳風景になる。
急な斜面は短い草でおおわれ、
ところどころ荒々しい岩肌が剥き出しになっていた。
崖っぷちに張り出したテラスのような形の岩があった。
その上に立つと、くねくねと登ってきた道が一目で見渡せた。
はるか下の方で湖が光っている。
ここにカメラを据えた。
7月から8月にかけて、
まる一夏を費やしたCMの撮影がようやく終わろうとしていた。
これが最後のカットだった。
ミラノを拠点に北イタリアのあちこちを移動しながら、
一日も休まずロケハンと準備、撮影を続けてきた。
ヨーロッパの夏は日が長い。
早朝に出発して、夜遅くホテルに戻る。それから打合せ。
そんな日の連続だった。
毎日これでもかこれでもかと問題が起きた。
海外タレントとのコミュニケーションはすれ違いばかりで、胃が痛くなった。
イタリア料理はすぐに食べられなくなった。
隣の中華料理店に行って
ご飯にジャスミンティーをかけたお茶漬けを食べていた。
そのタレントが帰国し、スタッフだけが残って、あとは実景を撮るだけ。
精神的にも肉体的にも私はくたびれきっていたが、
この日で終わりだと思うと少しホッとしていた。
みんなの後ろに立ってぼんやりと撮影が進むのを見ていた。
できればもう美しいものしか見たくないという気持ちになっていた。
岩の上にいるカントクもカメラマンのクリタさんも
おそらく同じ気持ちだったと思う。

背後で人の気配を感じた。
振り向くと、石を積み上げただけの質素な小屋があって
中からモグラみたいなおっ母さんが顔を出していた。
日に焼けた顔をくしゃくしゃにして、おいでおいでと手を振っている。
小屋の中は涼しくて居心地が良さそうで、
テーブルの前にはマリオみたいな口ひげのお父っつぁんが座っていた。
お父っつぁんは一升瓶ぐらいの大きさの瓶を出してきて、コルクの栓を抜いた。
私のために分厚いガラスのコップを手渡し、濃い色の液体を注いでくれた。
口に入れると強いぶどうの味がした。
土の味、太陽が凝縮した甘さ、ミネラル、
アルプスの空気のような爽やかな酸味のワイン。
喉の渇きがさっと引いた。
ぶどうの滋味が胃の中にゆっくりとしみこんでいく。
ぶどうに救われた。
そう思った。
私の顔をお父っつぁんとおっ母さんが見ている。
「ベーネ!」
私が笑うと二人も笑った。
後でイタリアのスタッフから聞いた話によると、
ふだんは麓の村に住んでいるお父っつぁんたちだが
夏の数日だけ、この小屋で過ごすために家族でやってくる。
このワインはお父っつぁんが自分で育てたぶどうで作ったものだという。
山で飲むためにわざわざ重たいワインを運んで来たのだそうだ。
そんな貴重なワインとは知らず、私はおかわりしていた。
しばらくすると、カントクが
「ここにいたのか」
と言いながら入ってきた。
ワインの匂いをかぎつけたのだろう。
マリオのお父っつぁんはうれしそうにカントクにもワインを注いだ。
気がつくと私たちは大事な一升瓶をほぼ飲み尽くしてしまっていた。
そのうちに彼らの子どもたちが帰ってきた。
頬っぺたの赤い少女と男の子。
弟が大事そうにかかえていた空き缶の中には
二人が摘んできたエーデルワイスの花が入っていた。

別れる時、少女がエーデルワイスの花を私たち一人一人にくれた。
お父っつあんがワインの新しい一升瓶を持ってきて渡そうとする。
いやさすがにそれは、と固辞したのだが、持っていきなさいという。
ロケバスの中で私たちはワインを開けた。
バスはぶどうの香りを乗せて走った。
誰かが窓の外を指さした。
岩の上で子どもたちが手を振っていた。
つづら折りの道をカーブするたびに、右に左に岩は見え続け、
子どもたちが手を振っているのがいつまでも見えた。
私も手を振った。
やがて森の木立に隠れて岩が見えなくなった時、思った。
死ぬまでにもう一度ここに来ることはあるだろうか。
カントクが一升瓶を膝に抱いたまま言った。
「おれはいつかあの家族の映画を撮るよ、ここに帰ってきて」
あれから30年になる。
カントクは映画の約束を果たさないまま天国に行ってしまい、
今は神さまになってしまった。
私はこの地をまだ訪れていない。
死ぬまでに行けるだろうか。
いつか天国でカントクに会ったら、きっとこう言われるだろう。
「あのワイン持ってきたか」

出演者情報:大川泰樹(フリー) http://yasuki.seesaa.net/

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佐藤充 2024年9月8日「オットセイがいる」

オットセイがいる

   ストーリー 佐藤充
      出演 遠藤守哉
   
南アフリカのケープタウンに滞在しているときだった。
ここから車で30分くらいの場所に野生のオットセイがたくさんいる。
そう聞いたので同じ宿の人たち4人でレンタカーを走らせることにした。

スマホでオットセイを検索する。
よちよちと移動する姿が可愛らしい。
これから会えるのかと心をおどらせる。

車は海辺のほうへすすむ。
窓をあける。磯の香りがする。
それと嗅いだことのないにおいがしてすぐ窓を閉めた。

車を海の近くの岩場で停める。
ここから歩いて数分のところがオットセイのスポットらしいと
地図など見なくてもわかった。

なぜかと言うと、においだ。
さっきの嗅いだことのないにおいの正体はオットセイだった。
風に乗ってこちらまでくる。

においのほうまで歩く。
遠くから見てもわかるほど大量に黒い塊が岩場にいる。
だんだんにおいも強くなってくる。
そこには数千を超えるオットセイがいた。

この強烈なにおい。
数千のオットセイの糞や尿と腐らせた魚を濃縮したような、
とにかく例えようがない強烈な刺激。臭いを超えて痛いのだ。
鼻を超えて目を刺激してくる。
目の痛みに耐えていると今度は頭が痛くなってくる。
こんな経験は初めてだった。

内心はもう帰りたいと思っていたが、
わざわざレンタカーを借りてまで来ている。

同じ宿の人たちにも申し訳ないので、
もう少し見てまわることにした。

そこには親切にオットセイを至近距離で
観察できるように木でできた橋があり、
そこを渡りながら見ることができる。

おうおうおうおう。
数千を超えるオットセイの野太い鳴き声のなかを
歩いていくとなぜか橋の上に1匹のオットセイがいる。

距離は10メートルほど。
地元北海道ではクマに遭遇したら、
静かにゆっくりと背を向けずに後退りをし
逃げるようにと習った。

オットセイはどうしたらいいのだろうと
立ち往生しているときだった。

おうおうおうおう。
鳴きながらオットセイが追いかけてくる。
全力で背を向けて車のほうまで走って逃げる。

帰りの車内も4人しかいないはずなのに
オットセイを何頭か乗車させているのかと思うほどにおいがする。

宿に戻りすぐにシャワーを浴びる。
それでもオットセイのにおいは落ちなかった。
あまりに強烈すぎて脳が混乱しているのかもしれない。

そこで南アフリカ滞在中の毎晩の楽しみで
気を紛らわせることにした。

南アフリカはワインがうまい。
種類も豊富で安い。

毎日近所のスーパーへ行き、
気になるラベルのボトルを数本買って
宿のキッチンで肉を焼いて
いっしょに楽しむのが日課になっていた。

ワインでオットセイを忘れよう。
そう思ってグラスにワインを注ぎ、
ワイングラスをまわす。

ブドウの芳醇な香りを楽しもうと目を閉じて鼻を近づける。

おうおうおうおう。
ワイングラスのなかで昼間のオットセイが鳴いていた。

.
出演者情報:遠藤守哉

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「Water bubbles」久世星佳

Water bubbles

久世星佳

立秋も過ぎたというのに
実際に秋が来るのは
まだまだ先か・・
なんかスッキリしたいな。

そんな事を思いながら
ふと幼かった頃の記憶が蘇り
洗面器に水を張る。

その水に勢いよく顔をつけ
大人になった自分は
あの頃と比べて
どれくらい息を止めていられるか
試してみる。

1、2、3、4・・

数えていくうちに
小さな泡が立ち上っていく。

その泡を見ながら

「人魚に逢える」

そんな事をどこかで信じながら
水に潜っていた自分がいたことを
思い出していた。

56、57、58、59・・・
.
.
作・出演:久世星佳  ARTScompany https://earts.jp/artist/seika-kuze/

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関陽子 2024年8月11日「5cmの秘密」

5㎝の秘密

ストーリー 関陽子
    出演 平間美貴

時代に取り残されたような店。
と入力してAIが画像生成したような、時代に取り残された店だった。

新幹線も止まる駅の前の大通り。
まりちゃんはその木造の古びた一軒家の前で、
「ここ、ぶりの漬け丼が美味しいらしいよ、お昼ここにしない?」と言った。
潔癖なまりちゃんにしては
珍しい店を推すなと思ったけど、
きっとネットで評価が高いんだろう。まりちゃんは潔癖で、ミーハーだ。

人生で食べた漬け丼の中でNO.1。
コピーに書いて出したら即アウトな感想だけど、本当にそうだった。
ふつうの醤油とお酒と味醂・・以外にぜったい何かある。
テラテラしたぶりに絡んで、硬めのご飯にちょっと染みて、
ザクザク切った青ネギの香りも良くて。
嘘みたいにおいしい。
お昼時は外したとはいえ誰もいない、年月の香りがする店内。
おじいちゃんが一人でもそもそと作っていた時には
ほとんど期待してなかったのに。

「おいしかったねえ」
空っぽの丼を置いてまりちゃんが声を出すと、おじいちゃんが
うちはタレを寝かせてから使うからうまいんだよ、と言う。
「ですよね。外から見て、絶対ここおいしいと思ったんですよ、当たった!」
おお、いいね。これぞ旅の出会い、としみじみ思った時。

私たち以外誰もいない店内に、何かが動いた。

私の視線の先。まりちゃんの肩の向こう。壁時計の横。
うーん。どう見ても。これは。(ピー)だ。それも、親子のような大小コンビだ。

「おいしかった〜、やっぱ東京とは違うね」
キャリーバッグ越しに機嫌よく話してくるまりちゃんに
「うん、おいしかった」と相槌を打つ。
心の中で
(やっぱ(ピー)も東京とは違ったよ、透明で大きかったよ)とつけ加えた。
「今回の始まり、最高じゃない?」
その声のように、駅に入ってくる路面電車もキラキラと太陽を浴びている。

あーあ、親友に秘密を持ってしまった。
あれから15年。まだその秘密は秘密のまま。
墓場まで持っていくかは、まだ決めてない。



出演者情報:平間美貴 03-5456-3388 ヘリンボーン所属

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張間純一 2024年8月4日「盆踊り」

「盆踊り」

ストーリー 張間純一
   出演 大川泰樹

仮面神で知られる南の島を訪れたのは
もう20年以上も前の夏のことである。
有名な仮面神が登場するお祭りの日には、
人口100人にも満たないその島に多くの人が訪れ、
島が何倍にも膨れ上がると聞いていた。
私が訪れたのはそのお祭りが行われる数日前だった。

前日夜中に都会の港を出航し、
太陽が真上にくるころ島に着いた船を降りた観光客は私ひとりであった。
港で船を待ち受けていた人々は、船から大量の荷物を下ろした。
食料や日用品は週に二便しかやってないこの船でしか届かないのだという。
地元の子供がひとり船に乗り込み、ソフトクリームを片手にすぐ降りてきた。
島にも小さな売店はあるが、ソフトクリームは船の売店でしか買えないのだ。
ものの10分ほどで船は次の島に向けて出航した。
港の作業をしていた人々は荷物を車に乗せて去っていった。
静寂。
そこに宿の方がやってきて、
名前も聞かずに私を軽バンに乗せて島の中心部の宿へ連れて行った。

観光といっても特別に見たい何かがあったわけではなかった。
特別な島の特別でない時にただ滞在してみたかっただけだった。
私を迎えにきた軽バンは自由に使って良いよということだったので
島の道へ出た。
水平線。
青空。
牧場。
港で船の世話をしていた人が今度は牛の世話をしているのが遠くに見える。
ときどき車を止めながら、外周の道路を20分ほどで周った。
中の細い道や気になる枝道も回る。
慣れないマニュアル車に何度もエンストした。

日がまだ高いうちに宿に戻ると、
新鮮な魚がついた普通の家庭の夕食が待っていた。
役場や学校で働く以外の大人は、牧畜か漁師かをしているのだという。
宿の主人は漁師であった。
釣った魚は島に持ち帰るのではなく、
海の上で都会の港から来た漁船に売ってしまうらしい。
サワラの刺身にサワラの塩焼きを食べていると、
今日は盆踊りだから小学校のグラウンドに行ってみるといいよ、と言う。

数日続く盆踊りの最終日には仮面神が登場するが
今日は初日で踊りのみとのこと。
地元の伝統行事に他所から踏み込むことに些かの迷いはあったが、
お誘いを受けたので行ってみることにした。

日が沈むころ、たくさんの島民が高台にある小学校に集まってきた。
グラウンドには櫓はなかった。提灯もなかった。出店もない。
集まってきた人々は妙な熱気はあるがはしゃぐ様子はない。
私の知っている盆踊りとはずいぶんと違うらしい。

とっぷりと暗くなった空間に篝火だけが焚かれた。
男たちだけがグラウンドの中央に集まり、円を描いてゆっくりと歩き始めた。
そして先頭のひとりが鉦を静かに鳴らし始めた。

りーん。

りーん。

りーん。

夏の空気の中に、冷たい風が通り過ぎる。
グラウンドの端のフェンスにもたれていた私の中を何かが通り抜けた。

りーん。

りーん。

りーん。

男たちの輪はゆっくりと回転している。物静かな踊りが始まる。
誰かを手招きしているような、先導しているような、踊り。

りーん。

りーん。

りーん。

皆じっとだまって男たちの踊りの輪を見つめている。
昼間港で見た顔、牧場で見た顔。
篝火の陰影にまた別の顔に見える。

りーん。

りーん。

りーん。

唐突に踊りは終わり輪は消えた。
長老らしき人がひとり中央に残り、ぼそぼそと翌日以降の段取りを述べ、
その日の盆踊りは終わった。

みな黙って高台から降りていく。
薄暮に登った道を月明かりで下る。
月明かり。
虫の声。
足元がふわふわとするのは、見えないせいだけだろうか。

翌々日、私は島を離れた。
二度目の盆踊りはその晩にあり、結局私が参加したのは一晩だけであった。
だから、フェンス際で立っている時に通り抜けていった何かは
通り抜けたままである。

その後、その島は訪れていない。
もうすぐまた夏がやってくる。
日が沈んだあと暗い道を歩いていると、
今でもふと鉦の音が聞こえることがある。



出演者情報:大川泰樹 03-3478-3780 MMP所属

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