大友美有紀 14年8月3日放送
「ムーミンを生んだ戦争」トーベ・ヤンソン
新椎気鋭の画家だった、若き日のトーベ・ヤンソン。
反戦・反独裁を唱える政治風刺雑誌『ガルム』に連載していた。
いばりちらす権力者をからかい、古くさい社会システムを
笑い飛ばすキャラクターを描いた。
これが、ムーミントロール。
ムーミンを描くようになったきっかけは、
戦争で絵が描けなくなったから。
じつをいうと現実に背を向けて、
つくられた世界にひたるという
一種の逃避でした。
当時のムーミンは小さくて痩せてて、
しょっちゅう怒っていた。
検閲で思うように絵が描けない
ヤンソンの憤りを象徴するかのように。