佐藤理人 16年7月9日放送
ゴーストライターズ 「アーヴィング」
1859年のある夜。
コグスウェル博士はニューヨークの図書館で、
本を読むひとりの友人を見かけた。
アメリカ最古の幽霊小説、
スリーピー・ホロウの伝説
の作者ワシントン・アーヴィング。
しかし彼はそこにいるはずがなかった。
数日前亡くなったばかりだったからだ。
コグスウェルが声をかけようとすると、
アーヴィングは本を戻して消えた。
生前、幽霊を信じていなかったアーヴィング。
死後に自分が幽霊となって現れたと聞いたら、
さぞ面白がったことだろう。