佐藤理人 16年7月9日放送
ゴーストライターズ 「ワース」
1913年、パール・カランは交霊術の会に出た。
催眠術にかかった彼女は、
ペーシェンス・ワース
という名前を書いた。
その日以来、催眠状態になると、
彼女はワースという別人格になり、
さまざまな歴史小説を口述した。
キリストの時代を描いた「悲しい物語」、
19世紀を舞台にした「ホープ・トゥルーブラッド」、
中世の英語で書かれた「テルカ」。
作品はどれも評論家から高い評価を得た。
しかし不思議なことにカランは、
歴史については何の知識もなく、
中世の英語を勉強したことさえなかった。