伊藤健一郎 16年7月23日放送
Sergey Ashmarin
生涯、冒険家。(ラインホルト・メスナー)
「僕は自分自身のために登る。僕自身が祖国となり、僕のハンカチが国旗となるからだ」
8000メートルを越える山々、全14座を完全登頂した男。
ラインホルト・メスナー。
彼は決して、ボルトを山に打ち込まない。
酸素ボンベを持ち込まない。
ラインホルトは語る。
「死の危険がなかったら、クライミングはもはやクライミングではない。
山に登っているとき、僕は死を求めているのではなく、
それとは正反対に、なんとか生きようとしている」