蛭田瑞穂 16年7月24日放送
文(ふみ) 三島由紀夫『レター教室』
三島由紀夫に『レター教室』という作品がある。
恋したり、フラれたり、あざけりあったり、憎みあったり。
職業も年齢も異なる5人の男女が繰り広げるさまざまな人間模様を
すべて手紙形式で表現した小説だ。
「古風なラブレター」「借金の申し込み」
「結婚と新婚を告げる手紙」「裏切られた女の激怒の手紙」など、
31通の手紙が作中に登場する。
小説を読みながら、いつしか手紙の書き方も学んでいるという
ユニークな作品である。
今月は文月。
たまにはメールではなく、直筆の手紙を書いてみませんか。