中村直史 16年10月22日放送
Dallas1200am
そのとき聞こえた音楽 猿が人間になるときにシュトラウス
作曲家リヒャルト・シュトラウス。
彼は、1896年、ニーチェの著作にインスピレーションを受けて
交響詩を作曲した。
曲の名は「ツァラトゥストラはかく語りき」。
33分にも及ぶ壮大な交響詩は、
一世紀を経た今、世界中のだれもが知る曲となった。
ただし、曲の冒頭のみ。
発端は、映画「2001年宇宙の旅」。
人類の進化を描く鮮烈なシーンで、
このシュトラウスの曲は、高らかにその存在感を示した。
この映画のためだけに生まれたかのような曲だった。