三島邦彦 16年12月24日放送
今夜はクリスマスイブ オーギー・レン
クリスマスになると、見たい映画がある。
たとえば、ウェイン・ワン監督による、1995年作の作品「スモーク」。
原作の小説の名前を
「オーギー・レンのクリスマスストーリー」という。
この物語の登場人物たちは
どうしようもない嘘をつく。
つくしかなくて、つく嘘たち。
主人公のオーギー・レンもまた、
かつて、ある人を嘘でだました経験をとつとつと語る。
それを聞いていた常連客は、その嘘についてこう答える。
本当にいいことをしたな。
人を幸せにした。
生きていることの価値だ。
さあ、今年のクリスマスは
世界中でどんな嘘がつかれるのだろう。