三島邦彦 17年10月28日放送
Arturo Espinosa
よりよき世界の破片たち ミヒャエル・エンデ
この作品で伝えたいメッセージは何ですか?
作家や映画監督をはじめ、
あらゆるアーティストを悩ませるこの質問。
『モモ』や『はてしない物語』で知られる
小説家ミヒャエル・エンデは、
作品の意味を問う大人の読者からの手紙にこう答えた。
よい詩とは、世界をよりよくするためにあるのではありません。
その詩そのものが、よりよき世界の破片(かけら)なのです。
そこにあるものを、丸ごと味わうこと。
エンデの本の最も熱心な読者である子どもたちには
自然とできていることかもしれません。