大友美有紀 18年1月7日放送
kimuchi583
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/ななつ星 in 九州
工業デザイナー水戸岡鋭治といえば、なんといっても
JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」だろう。
日本初の陸のクルーズを実現した新しい旅のステージ。
Aクラスの寝台列車、豪華寝台列車をつくることで
世界に負けない「日本における最高のサービス」の提供を
目指した一大プロジェクトだった。
外観については、最初は前面ガラス張りデザインしました。
しかし予算的に難しくあえなくお蔵入りとなりました。
内装は、家具、ファブリック一つ一つ図案を起こした特注品で、
和と洋、新と旧を巧みに融合するというデザインテーマのもと、
国内の技術を使い、上質で洗練された、懐かしくて新しい空間を
目指してトータルデザインしました。
トータルデザインとは「目に見えるものすべて」という意味です。
鉄道デザインの夢とロマンが実現した「ななつ星 in 九州」は、
一両はラウンジバー、一両はレストラン、残りの五両がゲストルーム。
十四組二十八名の乗客のためだけの贅と美を施した列車だ。
一両に二室しかないデラックススイートは、広々とした優美な空間。
最後尾の部屋は全面が窓になっていて、広がる景色を眺めながら旅ができる。
今年の9月まで、すでに予約が埋まっている。