2018 年 1 月 のアーカイブ

大友美有紀 18年1月7日放送

180107-02
yamato1012
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/ゆふいんの森

博多から日本屈指の温泉リゾート湯布院までを走るのが、
「ゆふいんの森」。
デザイナーの水戸岡が
リゾート・エクスプレスという発想を徹底して
仕上げた別荘のような特急だ。
カウンター式のビュッフェがあり、
対面する窓は足元まで広げられ、開放感が楽しめる。

 大きな特長は「ハイデッカー構造」と
 呼ばれる床の高い構造によって、
 高い位置に設けられた車窓からの風景です。
 他の車両にはない角度から外の風景を見渡すことができます。

 
現場判断では難しいと言われた。
けれども水戸岡は原寸模型をつくり説得し、実現した。
眺めのいい列車、そしてバリアフリーの通路が出来上がった。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-03
kimuchi583
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/ななつ星 in 九州

工業デザイナー水戸岡鋭治といえば、なんといっても
JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」だろう。
日本初の陸のクルーズを実現した新しい旅のステージ。
Aクラスの寝台列車、豪華寝台列車をつくることで
世界に負けない「日本における最高のサービス」の提供を
目指した一大プロジェクトだった。

 外観については、最初は前面ガラス張りデザインしました。
 しかし予算的に難しくあえなくお蔵入りとなりました。
 内装は、家具、ファブリック一つ一つ図案を起こした特注品で、
 和と洋、新と旧を巧みに融合するというデザインテーマのもと、
 国内の技術を使い、上質で洗練された、懐かしくて新しい空間を
 目指してトータルデザインしました。
 トータルデザインとは「目に見えるものすべて」という意味です。

鉄道デザインの夢とロマンが実現した「ななつ星 in 九州」は、
一両はラウンジバー、一両はレストラン、残りの五両がゲストルーム。
十四組二十八名の乗客のためだけの贅と美を施した列車だ。
一両に二室しかないデラックススイートは、広々とした優美な空間。
最後尾の部屋は全面が窓になっていて、広がる景色を眺めながら旅ができる。
今年の9月まで、すでに予約が埋まっている。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-04
りんてつ
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/いちご、おもちゃ、たま

工業デザイナー水戸岡鋭治がデザインする列車は、
豪華なものばかりではない。
和歌山電鐵貴志川線という路線では、
「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」を手がけた。

 貴志川特産の「いちご」をテーマにした電車では、
 和歌山は「木の国」でもあるので、細かいところまで、
 ふんだんに木を使いました。
 「おもちゃ電車」では、カプセル入りおもちゃの自動販売機を
 並べおもちゃのショーウインドウなどをつくりました。
 終点の貴志川駅の猫の「たま」が駅長になったことで話題になり、
 猫をイメージした「たま電車」をつくったのです。

 
楽しいものをつくろう!ナンバーワンではなくオンリーワンをつくろう!
そういったコンセプトで地域を盛り上げる電車を作り上げた。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-05
Muyo
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/特急A列車で行こう

ジャズナンバー「A列車で行こう!」。
その名のとおりの観光列車がある。
九州、熊本、三角(みすみ)間を走っている。
三角駅は、天草各地に発着する港として賑わっていた。
デザインテーマは「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」。
工業デザイナーの水戸岡鋭治が手がけた。
特急「A列車で行こう」の誕生とともに、
三角駅は南蛮風のデザインにリニューアル。
これも水戸岡のデザイン。

 A列車の「A」は天草(AMAKUSA)と
 大人、ADULTを意味している。
 高級感あふれる大人の列車です。

列車内には「A-TRAIN BAR」という名のカウンターバーがある。
ベンチやソファもある。
ドリンク片手に沿線の海岸や雲仙普賢岳を眺めることができる。
終点の三角から天草周辺のクルーズ船にも乗ることができる。
旅そのものがデザインされた列車だとも言える。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-06
Atsasebo
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/いぶたま

薩摩半島には、竜宮伝説がある。
それにちなんで名付けられた特急「指宿のたまて箱」。
デザイナーの水戸岡は、この列車に「いぶたま」という愛称をつけた。

 子どもに親しみを持って覚えてもらえるように考えました。
 室内には竜宮伝説に関する展示物や絵本、
 指宿に関する書物も収納して、ソファを配置して
 くつろげるスペースをつくりました。

浦島太郎がたまて箱を開けて、黒髪が白髪になったように、
「いぶたま」の外観は、山側が黒、海側が白に塗装されている。
そして出発の時にはシューっと白い霧が出る。
大人でもワクワクするような列車だ。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-07
himenotaro
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/SL人吉

鹿児島本線・肥薩線の熊本から人吉を走る観光列車SL人吉。
昔から走っていた懐かしいSLを復活させるというのが
デザイン&ストーリーだ。
デザイナーの水戸岡は、どんな復活をさせるのか考えた。

 物見遊山するようにリラックスでき、
 車内の設備は、使い勝手は良いがどこか懐かしいと
 感じるレトロなデザインでした。
 SLが走った時の感動を再現しようとしました。

三両編成という短い列車だが、先頭と最後尾には展望ラウンジがあり、
ビュッフェも備えている。
ちょっと車内を散歩すれば、いろいろな発見ができる。
このSL人吉自体が観光地のようになっている。

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大友美有紀 18年1月7日放送

180107-08
kimuchi583
「電車をデザインする仕事」水戸岡鋭治/或る列車

明治39年、当時の「九州鉄道」がアメリカのブリル社に発注した
豪華客車。しかし九州鉄道が国有化されたために幻となった、
通称「或る列車」。それがデザイナー水戸岡鋭治の手で蘇った。
金と黒と唐草模様をあしらった、ロマンを感じるデザインだ。
原型は世界的な鉄道模型の神様と言われた原信太郎が作成した模型。
 
 一両目は明るく、僕の苦手なスタイルで、ロマンチックにした。
 二両目はちょっと大人の雰囲気で、
 和のテイストもふんだんに使っている。

 
或る列車は、スイーツトレイン、スイーツのコースを楽しめる列車だ。
だから水戸岡はちょっと恥ずかしいけれど、
ハートマークのモチーフもデザインした。
世界に一つしかない車両を作るということにこだわった。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-01
Karsten Thormaehlen
日野原先生の言葉たち

2018年。
今年は、どんなことに挑戦しようか・・・。
頭の中で思いを巡らすのは簡単なのに、
実際に一歩目を踏み出すのはなかなか難しいですよね。
でも、
98歳で俳句、
100歳でストレッチ、
101歳でフェイスブックにチャレンジした方がいます。

「人は創めることを忘れなければ、いつまでも若くある」

これは日野原重明先生が、生前ずっと大切にしていた言葉。
今年、なにかをはじめてみよう。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-02
Adam
日野原先生の言葉たち

今年は、「生きる」という意味を深く考えてみませんか。
日野原重明先生は、
こんなことをおっしゃっています。

 生きる。それはすなわち呼吸をすること。
 息を吐くことを意識した呼吸こそが、良い呼吸法。

欲望のままなんでも吸い込むだけでは
呼吸は続きません。
自分の持てる力は、
できるだけ他の人のために提供する。
そうすると、心が満たされていく。

今年は、吐き切る1年にしよう。

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佐藤延夫 18年1月6日放送

180106-03
Propangas
日野原先生の言葉たち

リトリート、という言葉があります。
直訳すると、退却、避難。
そのほか、
仕事や家庭など日常生活から距離を置き
自分だけの時間を持つ、という意味もあるんです。

日野原重明先生は、
リトリートの大切さに触れています。
人生を川の流れにたとえるならば、
途中で一旦、淀みやくぼみに身を寄せて、
「ああ、こうやって自分が流れてきたのだなあ」と感じること。

年末年始のお休みは、まさにリトリートにぴったりの時間。
あなたは、自分自身と向き合えましたか?

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