佐藤延夫 13年2月2日放送
Misato
五味太郎とは4
絵本作家の五味太郎さんは、
もともと絵に興味があるわけではなかった。
高校生のときにカントリーソングのバンドを組み、
コンサートのポスターを描いてみた。
友達の家の障子に、歌舞伎の絵を描いた。
学園祭のポスターも引き受けた。
油絵も始めてみた。
絵は得意だし、好きになってきた。
それでも将来、絵描きになるとは思わなかった。
美大を受験するが、どうも勝手が違う。
デザインの専門学校を見つけ、そのあと広告プロダクションに所属。
クライアントの要望に沿うものを作ることが苦痛になってきた。
そして絵本に辿り着いた。
本が好きで、絵や文章の世界が好き。
イラストもデザインも好き。
絵本は、彼の気持ちを全て受け入れてくれた。