中村直史 15年8月15日放送
戦争と平和 石橋湛山(いしばしたんざん)
ジャーナリスト、石橋湛山。
戦争へ向かう日本で、
敢然と軍部を批判した。
世界の国々と友好を築き、貿易を活発化し、人の力を生かす。
それが日本の繁栄する道。
理想論ではなく、冷静な分析に基づいた主張だった。
軍部の暴走を止めることはできなかったが、
戦後日本の復興に心血をそそいだ。
1950年、第55代内閣総理大臣就任。
病のため、在任期間はわずか65日。道半ばだった。
石橋の残した言葉がある。
資本を豊富にするの道は、
ただ平和主義により、
国民の全力を学問技術の研究と産業の進歩とに注ぐにある。