小林慎一 16年7月17日放送
faeriefly717
ゲームと数学篇
人がゲームの勝率を上げるための
数学的理論はフォン・ノイマンによって確立された。
そのゲーム理論は実際の戦闘にも応用されている。
例えば、ミスターブラック、ミスターグレイ、ミスターホワイトの
3人がピストルで決闘することになった。
決闘は一人が生き残るまで行われる。
ブラックは、3回に1回しかピストルを当てることができない。
グレイは、3回に2回。ホワイトは3回に3回当てることができる。
ピストルを打つ順番は、下手な順で、ブラックからである。
ブラックは最初に誰を狙えばいいだろうか。
百発百中のホワイトを狙うか、3回に2回のグレーを狙うか。
グレーを狙い成功すると、
ホワイトは百発百中の腕前でブラックを殺すだろう。
ホワイトを狙い成功するとグレーは3回に2回の確率なため
ブラックが生き残る可能性が高まる。
しかし、もっともいい方法は、空を打つことである。
次にグレーはより危険な敵であるホワイトを狙うだろう。
ホワイトがもし生き延びてもホワイトはグレーを狙うだろう。
ブラックにとっての最善の策は、
3人による決闘の一発目打つのではなく
2人による決闘の合図をすることなのだ。