三島邦彦 16年10月22日放送
ayane.
そのとき聞こえた音楽 カラオケボックスで作家は
近頃の歌の歌詞はつまらない、
という人は多いけれど。
作家の川上未映子は
カラオケボックスで
友人達が歌う歌を聴きながら
歌詞を眺めていた時のことを
こう書いている。
画面に映るどの歌のどの歌詞も、
深くて、かみしめる意味があるように、思えてしまう。
使い古しの言葉の中にも、
見ようとすれば見える一回きりの光のようなものが、
なくもなかったりして、
全部の歌詞を、じっと見る。
どんなものも新鮮に感じる。
そのまなざしが、
作家にはある。