苦しいのがほんのちょっとでもまぎれれば。

今回の地震で物理的な被害にあわなかったけれど、
映像を見すぎてダメージを受けてしまったり、
地震以降、どうも気分が落ち着かない、不安が襲ってくる、と感じ続けている人に
ぼくが昔、人から教えてもらって、今回も役立っていることを少し書きます。
恐怖を煽る情報は多いのに
恐怖に対処するための情報がないと感じているので書きます。

(被災地の方たちの物心両面のケアが今いちばん大事と
 思っているのですが、そのことに関しては今ぼくに語れることがないので、
 ひとまず話をつづけます)

●おなかで呼吸をする。
仕事をしていたり、ぼーっと家にいたり、電車にのっているときなどに
妙に不安に襲われたら、「数を数えながら呼吸をする」というのを
やってみてください。
お腹をふくらませながら、4つ数えながら、息を吸う。
→お腹をふくらませたまま、息をとめて、7つ数える
→お腹をひっこめながら、8つ数えながら、息をはく。
1,2,3,4(吸う) 1,2,3,4,5,6,7(止める)1,2,3,4,5,6,7,8(はく)
これを5回くらい繰り返します。
腹式呼吸と、数を数えることに集中してみてください。
ちょっと落ち着いてきます。

●気持ちを書きだしてみる。
何を不安と感じているか、
何がこわいのか、何が心の中でもやもやしているのか、
とにかく紙に書いてみます。
もし、たとえば電車の中などで紙に書けない場合は
ケータイに打ち込んでもよいです。
とにかく、疲れるくらい書きだしてみるとよいと思います。
書くと客観的になれます。
不安なことを書いた後に、じゃあ、自分がどうなりたいか、何をしたいか、
たとえば、
楽しく生きていきたい!もうこんな気分はいやなんだ!あの人に会いたい!
そういうのも書くとよいと思います。

●泣く。
自分が不安だとか苦しいんだ、と気づいてない人も多いんじゃないかと
思います。あるときふと涙が出てきて、それで、ああ、
自分は辛かったんだ、と気づく人もいると思います。
たぶん、今回の地震で辛くない人はいないと思います。
えたいのしれない罪悪感もあるように感じます。
泣けと言われて泣けるものではないと思いますが
ふと泣けてきたときは、我慢せず、とにかく泣くとよいと思います。
思い切り泣いた方がいいと思います。

●仕事する。
自分がいままでやってきた仕事に集中してみる。
家事でも、なんでも、日常としてやらなきゃいけないことを
リストアップして、それをひとつひとつこなしていく。
ちなみに、被災していない人が自分の仕事をちゃんとやることは
たとえそれがどんな仕事であれ、最後には、
被災地とそこにいる方たちが立ち直るために必要なことだと思います。

●祈る。
苦しさの大きな要因は、被災された方たちへの
健全な想像力のせいだと思います。
まっとうに思いをはせられる人だから、苦しい。
いま、苦しいのが健全なんだと思います。
募金する、物資を提供する、できる人はそれをやるといいと思います。
でもきっと苦しさからは逃れられないと思います。
個人でできるどんな貢献より、被災者の辛さがはるかに大きいことが
簡単に想像できるからです。
あとは祈ることだと思います。
どうかがんばってください。どうかへこたれないでください。
声に出しても、心の中でつぶやきつづけてもよいと思います。
祈ることは無意味じゃないと思います。

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コメント / トラックバック 11 件

  1. かつての同級生 より:

    ひょんなことからこの「五島のはなし」を見つけ、一気に読み上げました。ワールドカップ以上のスパンでしか帰省していなかった自分を省みつつ、今年は帰省してみようかな?と思っている高校時代の同級生です(高2・3時のクラスメイト。バレー部でした)。
    最後に、貴兄の記載した内容とは全くそぐわないコメントになってしまった事、ご容赦下さい。

  2. 中村直史 より:

    コメントありがとうです。
    おなじクラスでバレー部っていうたら
    かなーりしぼられるね・・・
    元気ですかー?
    バレー部のカツヤとケースケとは
    ついこの間飲んだよ。

  3. かつての同級生 より:

    おおっ!! 懐かしい名前がまたゾロと!皆頑張ってるみたいですね。俺も頑張らねば。。。
    で、そのカツヤと中学が一緒です。…そしてタバタではありません。
    ここまで明かせばOK?

  4. 中村直史 より:

    うん、そこまで明かせばわかるよ。
    ひさしぶりやねー。
    高校の時の顔と声はしっかりよみがえるよ。
    変わってない?変わった?
    おれはもうオッサン。

  5. 玉子 より:

    おっさん…..なるほど…..

  6. かつての同級生 より:

    いや、俺かて立派なオッサンです。変わったかどうかは分かりません(なんせ昔の俺を知っている人とは大学を卒業して以来会っていないもので…)が、
    ・五島弁→博多弁→関西弁となり、標準語にからきし弱い。
    ・2年前にとうとう結婚してしまい、監視が厳しくなった。
    ・日本勤務のはずなのに年間の殆どが海外出張(今も香港からです)。
    ・「五島?対馬なら知ってるけど」と発言されても熱くならなくなった。
    ・五島を懐かしむ頻度が最近格段に増えた。
    くらいですかねー。自分で認識できる範囲では。
    …しかし懐かしいですね。で、バスケは辞めたの?
    俺は未だに現役です(出張先でもやってる)…って単に辞めさせてもらえないだけだけど。

  7. かつての同級生 より:

    あ、そうそう。現在香港出張を利用して「香港日本人倶楽部 バレー部(HKJVC)」に所属しております。下記URLにてブログが閲覧できますので。暇なら覗いて見て下さい。俺の写真もチラホラ散見され、過去には俺自身がアップしたコメントもありますので(オレオレ日記とか)。

    http://blog.goo.ne.jp/hkjvbc2007/

    ネットにて「香港日本人倶楽部 バレー部」で検索しても出てきますよって。

  8. 中村直史 より:

    ブログ見たぞー。
    変わってない!・・・・ってことはないけど、
    それでも昔のまんま!
    いまニヤニヤしながら書いてます。
    20年ぶりくらいに見たけんねー。不思議よ。
    香港日本人倶楽部バレー部って・・・
    いろんな世界があるんだねえ。
    こっちはバスケはたまーーーーに、よ。
    あ、そして、結婚おめでとう!

  9. 中村直史 より:

    あ、玉子さま
    おまえはオッサンじゃない、若々しいぞ、
    とフォローしてくれるかと思ってたら
    「なるほど」って・・・がっくし。

  10. かつての同級生 より:

    「おめでたい」のは結婚なのか俺の頭なのか悩むこともしばしば。
    あ、件のブログ内には俺の家内も映っております。って興味ないかぁっ!?

    日本人によるバレーは香港以外のアジア諸国にも多数有り、毎年アジアカップなるものを開催しております(昨年は香港で開催。今年はシンガポールで10回目)。
    大使館、領事館、銀行員、商社マン、会社経営者から果ては元Vリーガーまで、
    300人以上のバレー馬鹿が集まる大会で、結構侮れませんよ。
    昨年から「オヤジカップ」なるもの(俺も参加資格者!)も開催されており、益々馬鹿っプリを曝け出しております(こっちはインドネシアで開催)。

    …それはそーと、「五島のはなし」の続き、ヨロシクです(笑)。

    「若々しい」んじゃ無くて「苦々しい」んじゃないの?
    なんてね。長文失礼!!

  11. 中村直史 より:

    >かつての同級生さま
    ごめん、返事遅くなった!
    しばらく五島に帰ってたためコンピューターから
    遠ざかっちょったよなー。

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