ミカ・ハッキネン⑥「最高のオーバーテイク」
2000年F1ベルギーグランプリ。
周回遅れで走っていたリカルド・ゾンタの後ろに
突如2台のマシンが現れた。
トップを争うミハエル・シューマッハと
ミカ・ハッキネンだ。
シューマッハのために左を開けたゾンタを、
右から強引に抜こうとするハッキネン。
しかし右の路面は前夜の雨でびしょ濡れだった。
スピンする!
ハッキネンは迷わずアクセルを踏みこんだ。
時速330km。
世界初の追い越し速度で二人を抜き去り、
彼は見事優勝を飾る。
20世紀最高
と絶賛されたこのオーバーテイク。
味わった張本人のゾンタは、
狂ってる!
と思わず叫んだという。