薄組・石橋涼子

1歳7カ月の育児の話し。

1歳7カ月です。
歩いています。
しゃべっています。
できることも増えていますが、
やりたくないことも増えています。
自分なりの判断基準がどんどん増えています。

目に見える成長はうれしいものですが、
この好きだの嫌いだのが確立して、イヤイヤ期になるわけで。。。

うん、でもまあ、そこはあまり考えないようにしよう。
育児には、先を読むべき時と、今だけを楽しむ時があるのです。多分。

さて。
ちかごろのブームは、お風呂での水遊び(正しくはお湯遊び)。
いろいろなお風呂用おもちゃを買ってみましたが、
メガヒットは、やはり、ペットボトルです。
リーズナブル!

湯船に入れてぶくぶく泡を出してよし、
満たしたお湯をじゃばじゃば水面に注いでよし、
逆さに沈めて離せばロケットになってよし、
ただ浮かべるだけでも沈めるだけでもよし!
これほど長期に渡って夢中になるおもちゃ、他にありませんでしたよ!
それもどうかと思うけど。

そんなすーさんご愛用のペットボトルは炭酸水の入っていたものです。
一方で「親用」のペットボトルは某イロハスのものです。
前者は太めのフォルムでプラスチックも厚くしっかりしている。
後者は、わかりますかね、ちと薄くてぺこぺこするのです。
プラスチック材が薄いのはエコで良いことなのですが、
要するに、
ペットボトルを「あい!」と手渡してくれるすーさんの笑顔には
「ママにはべっこべこのボトルがお似合いだぜ!」という
熱い想いが込められているわけで。

ああ、成長してるなあー、と思います。

(写真は公園で遊具よりハトに夢中のすーさん。
 リーズナブルな1歳児です)

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1歳6カ月の育児の話し。

あんよもだいぶ安定し、この頃は階段がブーム。
最寄りのスーパーマーケットは地下にあるのですが、
階段を降りると即座にまわれ右して登り始めます。
エンドレス階段昇降の始まりです。
自宅から徒歩3分のマーケットですが、
買い物所要時間を長めに想定しておかないと
いつまでもご飯にありつけません。ぐう。

このような階段昇降症候群(早口言葉みたい)にかかる1歳児は多いらしく、
駅やらお店やらの階段で足止めされているパパやママをよく見かけます。
「この症状、一時的なものだからがんばってくださいー」と
見知らぬパパママに声をかける勇気は無いので
心の中で応援しておる私です。

さてさて。
この時期に限った話しではないのですが。
親の私が言うのも何ですが。
すーさんは顔のパーツがはっきりしている美少年(でぶ)です。
と、各所で言っていました。私が。
そんな私がお仕事でご一緒させて頂いている皆さんは
優しさやら分別やら営業能力やらを持っている大人です。
「本当だね。ハーフみたいだね」
と、多くの人が合いの手を入れるだけにとどまらず、
親の浮かれたアタマを盛り上げてくださるのです。
親ってバカだから、そーいうの、信じちゃうんです。
信じちゃうんですよ。

そして、やってしまいました。

某社の
「1歳児(ハーフ希望)をモデルにしたGR撮影」
に参加してしまったのです・・・。
ハーフじゃないのに。
両親ともに埼玉出身なのに。

結果はですね、ええ、まあ、お察しの通りなのですが。

1歳6カ月のこどもでも、なんとなーくわかるんですね。
「お呼びじゃない…」
という感じが。
(写真は帰りの電車のすーさん。シュンとしている…)

あ。でもですね。
その撮影現場のハウススタジオに、いい感じの階段があったのです。
すーさんがひとりで昇り降りできる絶妙な高さの階段が。
で、ずーっと昇り降りしておりました。
正真正銘のハーフちゃんたちが撮影している間、ずっと。階段。
ちょっぴり影を背負ったすーさんが。

もちろん、すーさんは悪くないのです。
れっきとした美少年ですよ!(純日本人の)
悪いのは親!つまり私!!
反省した。
猛反省しました。

その日以来、
すーさんの美少年っぷりを誉めてくださりつつ
「モデル登録してみたら?」
などと勧めてくれる人に対して
妙におどおどした態度で拒否する私がいます。
察して許してください。

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石橋涼子 13年10月27日放送



おやつのはなし ジョージ・ハリスン

ビートルズに「サヴォイ・トラッフル」という曲がある。
ジョージ・ハリスンによる作詞・作曲で
親友のエリック・クラプトンへ捧げた曲だという。
と言っても友情を歌っているわけではなく。
大の甘党で虫歯になったクラプトンをからかい、
チョコレートの名前をたっぷり歌いこんだ後に、歌詞はこう続く。

 what is sweet now, turns so sour
 今は甘いものが、あとで酸っぱくなるぞ

親友だから言える、甘い皮肉。

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1歳5カ月の育児の話し。-おっぱい卒業するよ篇-

というわけでタイトル通りですが、
ようやく。ようやくっ!!卒業することにしました!
おっぱい!!!

前回の失敗から学び(1歳3カ月参照)
休暇のタイミングに合わせて作戦を実行することに。
そう。年末年始で卒乳です。
ラストおっぱいは2012年12月31日でした。
さよならおっぱい。
さよなら2012年。

そしてこんにちは2013年。
こんにちは眠れない夜!

Xデー(元旦)は、
おじいちゃんおばあちゃんに美味しい食事をご馳走になり
やさしい叔父叔母にちやほやされ
人生初のお年玉もいただいちゃったりして。
さてさて。卒乳スタートです。
私もすーさんもツラかったので、以下、箇条書きです。

1月1日
20時半 寝かしつけ開始。
     号泣&怒りからの暴れ。寝ない。
     抱っこ(マグロのつかみ獲り風)。
23時  泣きながら眠る。
0時    起きて、号泣。
     暴れに暴れてベッドから落ちる。
1時半  泣きながら寝る。
5時半  起きて、号泣。
     暴れるすーさんを抱っこ(というか羽交い絞めに)して
     すこしソファでうとうと…
7時   眠るのを諦めて起床。つかれた…。

1月2日
AM    クルマですこし眠る
20時半 寝かしつけスタート。
     号泣&怒り暴れ。30分ほどで寝た。
1時   起きて、号泣。前夜ほど手こずらずに眠る。
4時   起きて、泣く。眠る。

1月3日
     夜中に1~2回起きてぐずるが、最終的には眠る。卒業完了か?

1月4日
4時   起きて、号泣&怒り暴れ。
     暴れながらも明らかにおっぱいを狙っている。さすがすーさん。
     15分暴れ、15分抱っこでむせび泣き、
     おもむろに立ちあがるとおもちゃ箱のカラーボールを両手に持つ。
     起きて遊ぶのか…?!と思ったら、寝た。なんなんだ。

1月5日
6時   起きて、ぐずる。
     ジュースで誤魔化そうとしたら火に油だったらしく
     めちゃくちゃ怒られた。

1月6日
0時   起きて、号泣。そして暴れる。
4時   またも起きて、暴れる。
     抱っこしているおかあさんの腕を振り払い、
     自ら落ちそうになる。ばか…
     母も限界気味で、卒乳は三日でできるって言ったの誰だよ、という気分になる。

1月10日
6時   半覚醒でぐずぐず。
     しかし号泣ではない。山を超えた!!気がする!!

1月11日
1時   起きてぐずぐず。
     なぜか寝室からリビングに移動して、眠る。

1月14日
深夜   ぐずる。

1月15日
明け方  すこしぐずる。

…はい。
という感じで、なんとなく、なんとなーく卒乳完了です!

辛かった…
あんなに愛されていたとはね!(おっぱいが)
でもまあ、元旦から毎日欠かさずお酒を痛飲していたので、
辛かったけど乗り切れました。
飲酒解禁バンザイ。

ふつうに
「もうおっぱいはおしまいにしようね」
「うん!」
で、卒乳できる1歳児もいるそうなので、
すーさんの事例は明らかに一般解ではありませんが…。
こういう卒乳もある、ということで。

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1歳5カ月の育児の話し。

芽生えましたよー。

なにがって、自我です。自我ですよ。
もう、芽生えまくりのオレ様主張しまくりの
イヤイヤしまくりーのです。
大変…。

ですが、毎日が成長の連続でエキサイティングです。
「WATER!」って叫んだ瞬間のヘレンケラーレベルで
日々、何かを発見するすーさん。
を、発見するかあさん。
超絶楽しいです。

大変だけど…。

比喩通りヘレンケラーではないですが、
この時期、すーさんは「水」を発見しました。
蛇口から流れる水を飽きずに観察し、
手を浸し、水滴を飛ばし、手のひらにすくってはこぼし…。

「お水、止めようよ」
と言うとイヤイヤ。
無理やり止めると号泣。

芽生えてるなあー、自我!

さらにオシャレへのこだわりも芽生えました。

すーさんのマストオシャレアイテムは、傘。
晴れの日も風の日ももちろん雨の日も、
傘を持ち歩きます。
オシャレなので、使いません。持ってるだけ。
この時期、傘(閉じている)を持っている美少年(でぶ)を
片手で抱きながら傘をさしたなあ…。重かったです。

他にもクリスマス柄のニット帽を正月明けまで
愛用しつづけたり、
数字マークのよだれかけは「2」と「3」と「5」しか
着けなかったり(1.4はほぼ未使用)。
最近の若い子のオシャレは、かあさんにはわかりません。
(写真の日はさらにコップを持ってオシャレをプラス)

もちろん芽生えてくれて便利な面もあります。

「自分のもの」意識が芽生えてきましたので、
例えばオムツ替えをイヤイヤした時など。
「じゃあこのオムツはシロさん(シロクマのぬいぐるみ)に
 あげちゃおう」
と言ってぬいぐるみにはかせようとすると
「だめー」と言って、自らオムツ替えポーズを取ります。
わお。ラクチンー。

小さい便利だなあと思われるかもしれませんが、
意外と大事です。毎日のことですから。

とはいえ、大抵のことは
イヤイヤを逆手にとって上手にコントロール!
なんて、できません。
広い心と温かい目で慈母のように見守り続けるのも、
できません。
振り回されるしかないんですよね。
それが楽しいんですけどね。

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1歳4カ月の育児の話し。

すーさんは好き嫌いの少ないこどもです。
というか、一人っ子の王子様にしては、
食い意地が張っています。

前回に引き続きおっぱい小僧ですが、
基本は三食+おやつ。
大人と同じような素材で
あっさりした味つけの料理を食べています。

食べることが大好きで、毎回、ほぼ完食。
母としてはうれしい限りですが、
おかげさまで相変わらず美少年のくせにでぶです。

そしてこの頃に覚えた技が、「おとりおき」。

里芋の煮物やバナナが、好きで、好きすぎて
最後のひとかけらを食べられないのです。
ずっと、ずーっと、ずーーーーっと、
大事に手に持っているですよ・・・。

食事が終わり、食卓を片づけようとして、
「あれ?すーさん、何持ってるの?」
と、彼のちいさな手を開くと、
そのなかには体温でべっちょりになった里芋が・・・。

駅前広場の小さなイベントで興奮してはしゃぐ
その左手にも、オヤツのバナナひとかけらが・・・。

そのバナナ、走って、転んで、起き上がっても、
まだ大切に握りしめています。
「汚いよー」と近づいたら、
奪われると思ったのでしょう(その通りだけど)、
慌てて食べました。(証拠写真↑)
食べるなよ・・・。
それはもはや個体よりも液体に近い物質でした。

私、この子に何か不自由させているんだろうか・・・。

育児というのは大なり小なり悩みが尽きませんね。
(今回は、卒乳問題に比べるとだいぶ小さいですが)

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石橋涼子 13年8月18日放送



山のはなし 山本周五郎の歩く道

運は、運命だろうか。
ちがう。
運は、自分の手で呼びよせるものだ。

そう信じてひたすら努力を続けた男がいる。
作家・山本周五郎。

彼は23歳で文壇デビューを果たすが、
評価は思ったほど得られなかった。
学歴もない、師匠もいない、派閥にも属さない。
しかし、彼は書くことを選んだ。
もがき苦しみながら、ひとり、ひたすら書き続け、
自らの努力で作家・山本周五郎という存在に登り詰めた。

「ながい坂」という小説の中に
こんな一節がある。

 一足跳びに山の頂点へあがるのも、
 一歩、一歩としっかり登ってゆくのも、
 結局は同じこと。

 むしろ、一歩ずつ登るほうが
 途中の草木や風物を見ることができるし、
 一歩一歩を確かめてきたという
 自信をつかむことができる。

努力。
それは泥臭くて、カッコ悪くて、
素晴らしい人生の喜びなのかもしれない。

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石橋涼子 13年8月18日放送



山のはなし 平櫛田中の人生観

人生は山登りに例えられることがよくある。
楽しむコツは、頂上ばかり見ないで
いま歩いている場所を大事にすること。

彫刻家の平櫛田中(ひらくしでんちゅう)は
100歳の誕生日を前に
今後30年分の彫刻の材料を買い求めたという。

 六十・七十は鼻たれ小僧。
 男盛りは百から、百から。

そう語る彼は、
今という場所の輝きを知っている人だ。

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1歳3カ月の育児の話し。

1歳を過ぎると、悩ましいのが「卒乳」の時期です。
いつが良いのだろう。。。

お母さんの考え方だけでなく、体調やら仕事の有無やら、
こどもの性格やら兄弟構成やら、
いろんな要素があって卒乳に至るワケですから
もちろん正解は無いのです。

周囲の友人のケースをざっと書きますと。

・5カ月:ママが体調を崩したため(疲れる頃ですから)
・6カ月:歯が生えてきて噛むようになったため(いたたた)
・8カ月:ママがお酒を飲むため(おい)
・10カ月:母子ともに体調を崩したため(大事に至らずホッ)
・1歳:誕生日を節目に(複数)
・1歳10カ月:母乳継続中(働きながらすごい)
・2歳1カ月:母乳継続中(まだ出るのがすごい)

うむ、時期も理由もそれぞれ。

私は母乳主義ではないものの、
添い乳で寝かしつけをしていたこともあり(ラクなのです)
急いで卒乳する必要性はあまり感じませんでした。

保育園のお迎えの時は平然としているすーさんですが、
家に入った途端、おっぱい出せよ!という感じで甘えてきて
満更ではないぜ、なんぞと思っていた私です。
要するに何も考えていなかった、と。

ところがですね。
1歳を過ぎたあたりからおっぱいの供給量が減ってきたのです。
離乳食もほぼ終了しており、
栄養補給という意味でも母乳の役割は終わっていました。
これは、店じまいの時期なのではなかろうか。

というか、出が悪いということは、つまり、
ちうちうされると痛いということなのです。
いたいのにがて。

・・・よし、おっぱい卒業だ!

突如、卒乳を決行。

案の定ですが、
いつも通りおっぱいちうちうしながら眠ろうと思っていた赤子は激怒です。
私が下手な子守り歌をうたって誤魔化そうとするものだから、
さらに火に油。
1歳児に胸ぐら掴んで怒られました。

一時間近く泣いて暴れて暴れて暴れて疲れて寝て・・・
と思ったらまた起きて怒って泣いて暴れて暴れて・・・
(どうでもいい感想ですが、暴れるすーさんを抱きかかえながら
マグロをつかみ取りするとこんな感じかな、と思いました)

両親は一睡もできませんでした。
当然の報いです。

ちなみに卒乳を思い立ったのは、なぜか木曜日。
翌金曜は、ふらふらで出社。
すでに息も絶え絶えのところに打ち合わせで、
「3日は寝れない」
「長い子だと一週間かかる」
「ていうか、なぜ平日にやる?」
と諸先輩方に言われ、
もともと大して硬くない私の意志は、ぽっきり。
折れました。きれいに折れました。

・・・よし、おっぱい再入学だ!

というわけでしばらく卒乳延期となったのでした。

おしまい。

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1歳2カ月の育児の話し。

1歳2カ月になり、ようやく歩き始めました。
もうハイハイは卒業です。
赤ちゃんも卒業です。
人間すーさん、始まりました。

ところで私、子育てをする以前、
1歳前後の時期というものは
毎日が記念日だと思っていました。
「たっちした記念日!」
「あんよ記念日!」
「ママって言った記念日!」
みたいな。

ちがうんですね・・・。

実際は、とてもとてもゆるやかに、
でも着実に、成長していくんですね。
毎日の中では劇的な変化って無くて、
改めてふり返ってみると確実にコイツ成長してる!という。

というわけで文字通り一歩ずつ
地味~にあんよをマスターしたすーさん。
1歳1カ月になったころから、
ふとした瞬間に2、3歩あるいたり転んだり
前にも後ろにも進まなくなったりと、
試行錯誤(?)しながら成長し、
1歳2カ月の頃にようやくよちよち歩きが
できるようになりました。

そして!
すーさんはようやく「靴」というニューアイテムを
身につけるようになりました。
もうだっこの赤ちゃんじゃない!!

出産の際にお祝いで頂いていた
ファーストシューズを履き、
大地を踏みしめたすーさんなのです。

まだまだ残暑が厳しい9月なので、
洋服はグンゼの肌着一枚でしたが・・・。

レオタードタイプの肌着(白)に、靴下に、靴(紫)。

ドラゴンボールの亀仙人が観ていた
ちょっとエッチなエアロビ番組のお姉さんみたいだな、
と思っていました。

この例え、わかる人いますかね。

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