薄組・石橋涼子

7ヶ月の育児の話し。

7カ月になると、おすわりも安定し
手先もちょこっと器用になります。

そして、破壊を覚えます。

「おれのゆび、いろいろできるぞ!!」
と発見するらしいのです。

具体的に言うと、
なにかをなにかで叩くのです。

まず、ガラガラを振る→音がして楽しい。
次に、たいこを叩く→音がして楽しい。
さらに、ガラガラでたいこを叩く→たくさん音がして楽しい!!
という感じですかね。

学習&応用している!
すーさん天才っ!!
(これが世に言う「うちの子天才かも」症候群)

ガラガラは振り回しすぎて中の鈴が壊れ、
たいこは割れました。
ついでに新聞もよく破られました。
赤子の力はあなどれません。

写真はわかりにくいのですが、
「実印」でオモチャを叩いているの図です。

実印ケースがにぎりやすいサイズで、
しかも振るとかちゃかちゃ音が鳴るので
お気に入りだったんです・・・。
この頃は、おでかけバッグに
オモチャと実印を入れて持ち歩く日々でした。
防犯にもなって一石二鳥!と思うことにしていましたが、
喫茶店なぞで振り回される方が危険だった気が
しないでもないです。

そんなこんなで、そろそろ保育園に入る準備です。
大丈夫か?!すーさん!!

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石橋涼子 12年12月23日放送



愛のはなし スティーブン・コヴィー

アメリカの経済コンサルタント、スティーブン・コヴィーは
妻に対する愛がなくなってしまったという相談者に対して
ひと言、こうアドバイスをした。
「愛しなさい」
「だから、愛がなくなってしまったのです」
と反論する相談者に、コーヴィーは丁寧に説明した。

 愛するという行動が無い限り、愛という状態は生まれない。
 愛は具体的な行動である、と。

「愛してる」を言葉にする回数が多い夫婦ほど
互いに感じる愛情は大きいという。

愛は名詞ではなく動詞である、とも言う。
愛に関しては、とにかく行動した人の勝ちだ。

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石橋涼子 12年12月23日放送



愛のはなし トゥリア・タラゴーナ

ルネッサンス時代に生きた女性、
トゥリア・ダラゴーナはこう語る。

 「愛する」とはある意味で受け入れることです。
 私の考えでは、愛されるということばの方が、
 受動的ではなくて、能動的だと言えるでしょう。

彼女の職業は、芸術家や貴族を顧客とする高級遊女だった。
軽々しく愛を語る男の本心を試すような
魅惑的な女性だったのだろう。

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0歳6カ月の育児の話し。

すーさん(美少年でぶ)はそろそろ6カ月。

年末年始も近づき、お酒でも飲んじゃうぜ!
と、浮かれ張り切るおかあさん。
まずは下準備と、すーさんに久しぶりにミルクを飲ませました。

すると、あら不思議。
全身に広がる赤い湿疹。

慌てて皮膚科に駆け込んだところ
「牛乳のアレルギーかもネ」
とおっしゃるおじいちゃん先生。

アレルギー???

私も夫もアレルギーを持っていなかったので、
すっかり油断していましたね。
後日、血液検査をして頂いたところ、しっかり出ました。
牛乳、卵白、卵黄。
3つも出た。
わお。

6か月を機に離乳食を始めたところだったので、
夫とは、このタイミングで気づいて良かったねという話しに。

しかしおかあさん苦悩・・・。

なぜなら、私。

お酒をガマンする代わりに
ほぼ毎日、
ケーキを食べていたのです!
生クリーム!バター!クッキー!カスタード!!!

親の因果が子に報いたのでは・・・!!

う、うわーん!!!

とりあえず反省の意味も込めて(今さらですが)
おかあさん、卵と牛乳を断ちました。

あ、もちろん、すーさんの離乳食も
卵&牛乳除去です。

幸い、アレルギーの数値は高くなく。
1歳までは除去食にして、
3歳くらいまでに、徐々に
卵と牛乳を摂れるようにできればいいね
というお医者さんのお話しでした。

すーさんの素晴らしい可能性と付き合うのと同様に、
(アイドルになったらどうしよう、ピアノの才能があるかも、
 スポーツ選手もありかも、なんつって毎日うはうはしてます)
目の前に次々現れる困難にも、付き合っていかなくちゃ。
そして、すこしずつ、すこしずつ、いい方に行ければいいな。と。

さて。
問題はおかあさんです。
出産前は、私の体はほぼお酒とスイーツでできている
と言っても過言ではなかった人間です。
除去3日目にはイライライライラしてしまい
夫を蹴飛ばしてしまうところでした。
実際に蹴飛ばしたかもしらん。

こりゃ無理、と思って、
改めて保健士さんにお話しを聞きに行ったところ、
母体の除去食は意味無いよ、母乳に関係無いよ、とのこと。

あ、そうなの・・・。

というわけで以前より控え目に(量ではなく、態度が)
ケーキを食べるようになったおかあさんでした。
もぐもぐ。

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0歳5カ月の尾籠の話し。

尾籠な話で恐縮ですが(三島由紀夫風)。

母乳だけで育っている新生児のうんちって
臭くないんですよね。

という話しを友人としていたところ、
「炊きたてのご飯の匂いに似てるんだよね」
という結論に至りました。
(炊飯中の方はスミマセン)

それ以来、炊飯器を開けるとすーさんのあの頃を思い出し
胸がキュンとなります。
(現在1歳4カ月、うんちがうんち臭いです)

さて、5か月のこの頃には
夜にそれなりにまとめて寝てくれるようになりました。
それに伴って、深夜のオムツ交換はやらなくなりました。
夜中に何度かぐずるのですが、
おっぱいをぺろんと出してふとんの中で添い乳です。
オムツまでチェックして本格的に起きると寝かしつけが大変だし。
ていうか冬だから寒いし。

朝になるとオムツはそれなりの重みになっています。
これが各社アピールする「長時間吸収」の実力か・・・。
すごいなあ。

しかし、ですよ。

しかし、たまに、ベッドに地図が描かれているのです。

オムツから漏れてるようなのです。

おやおやと思ってすーさん(美少年でぶ)の衣服をチェックすると、
本当に本当に謎なのですが、
腰の横のあたりが湿っているのです。

なんで、腰?

男の子なので、角度とかの問題でしょうか。
というか私のオムツの付け方が雑だからなのでしょうか。
思い切って、わき腹から汗かいたのかな?と思ってみましょうか。
逆に、ベッドから湧き出たというのはどうでしょうか。

いろいろ考えたのですが、
7カ月になる頃には漏れなくなっていたので、まあいいかと思い、
結局、謎のままです。

どなたか男子を育てていて、
この謎の解答をご存知の人はいませんでしょうか。

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0歳5ヶ月の育児のはなし。

産まれたばかりの赤ちゃんは、
お母さんの体から免疫を譲り受けているので
実は、あまり風邪をひいたりしません。
生後半年くらいから徐々に免疫が切れて
ばんばん風邪を引いたり体調を崩したりし、
少しずつ自分の免疫をつくっていくのだそうです。

というわけで、すーさん(美少年でぶ)も人生初の体調不良。
ここ数日、なんだか鼻水が出るなあと思いつつ、
相変わらずおでかけしたり、我が家で同級生の赤ちゃんと
顔合わせ兼忘年会をしたりしていたところ、
ある晩おっぱいを大量にリバースし
あっという間に39度の熱を出しました。
慌てて夜間病院に駆け込みです。

次の日には近所の病院に行ったのですが、
赤ちゃんが小さすぎるからなのか先生がそういう性格なのか
「診断」という感じのことは一切しないんですね。
「喉が腫れているねえ」とか「鼻水が出てるね」とか事実を述べるか、
「おかあさんがんばって」「心配よねえ」等の精神論(共感の言葉)なのです。
自分が今まで健康一直線で病院というものに縁の無い人生だったので、
これでいいのかな?こういうものなのかな?と
モヤモヤを抱えてしまいました。

うーん、うーん。
やっぱりこのままじゃ良くない気がするなあ。

それでどうしたかというと、
正直に先生に言ってしまいました。
すみませんちょっとモヤモヤします。って。
そうしたら、はいはい了解—って感じで
大学病院への紹介状を書いてくださいました。

おお、意外とフットワークの軽い先生で良かった。
怒られるかと思ったぜ。。。

で、次の日に改めて大学病院に行きました。
採血検査(号泣)をしてRSウィルスという
3歳くらいまでの子どもは誰でも一度は感染するというウイルスが原因と判明。
ついでに鼻水も吸引してくれました。すっきり。
(赤子はチーンができないので、水っぱなになると苦しいんです)

そして病気リテラシーの低いおかあさんには
「赤ちゃん用ポカリをたっぷり飲ませる」
「おしっこの量が少なくなったら病院に行く」
などの基本的な対応を教えてくださいました。

多分、人によっては
わかりきったことを言わないでくれってくらい
先生の説明は噛み砕かれて丁寧で。
しかし(しつこいんですが)
私は一晩寝て不調が治らなかったことがなく
体調不良って何!?看病って何!?という人間だったので
懇切丁寧に指導してもらったことで本当に安心できました。

そんなこんなでおかあさんの気持ちもスッキリし、
すーさんも3日くらいで平熱に戻り、
一週間で元気な美少年(でぶ)に戻りました。
年末も差し迫っていたので、家族中でよかったよかった、と安堵。

と思ったら、
9行目で開催した忘年会で友人の子ども(3ヶ月)に
伝染していたことが判明。
なんと、人生初のクリスマスを病院のベッドで過ごさせてしまいました。
う、うわーん!!
風邪は予防が大事!!

ごめん!!

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石橋涼子 12年11月04日放送


gorgeoux
空のはなし エリノア・ホロウィッツの空

紫やオレンジが混じり合った夕暮れの空を見つけて
怖いけれどワクワクするような
不思議な気分になったことはないだろうか。

アメリカの作家エリノア・ホロウィッツは
そんな空の下に現れる世界を絵本にした。
物語は、こう始まる。

 ビムロスって知ってる?
 きれいなもやみたいな雲のこと
 ビムロスの夜は 空がレースにみえる
 そんな空見たことある?

ビムロスの夜は、
女の子が大好きなナイショの約束ごとで満ちている。

ビムロスの夜は
うさぎとおしゃべりをしちゃいけないし、
かわうそにうたを教えなくちゃいけない。
パイナップルソースをかけてスパゲッティを食べなくちゃいけないし、
オレンジ色のほかは着ちゃいけない。もちろんパンティも。

ビムロスの夜は、
ヘンテコなルールを楽しめる子どもたちのための時間だ。

さて、大人になったあなたは、
レースみたいな空を見つけることができるだろうか。

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石橋涼子 12年11月04日放送



空のはなし ボードレールの空

詩人ボードレールは、「旅への誘い」という詩で
夕焼け空の色をこう表現している。

 D’hyacinthe et d’or
 ヒヤシンス色と金色と。

翻訳によっては赤紫やあかね色と訳されている
ヒヤシンス色の夕焼け空、
あなたはどんな色を思い浮かべますか?

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0歳4カ月の育児のはなし。

おでかけにも慣れてきた私とすずきくん。
4カ月にして、なんと、
「ママ友お茶会」
に参加しました!!

自慢じゃありませんが、
私は人見知りの上に会話も下手なので、
友だちが少ないです。
公園や児童館でレッツ・ママ友づくり!
みたいなことは想像しただけで気絶しそうです。
はふ・・・。

なので、「ママ友」というものは
もともと友だちで同時期に出産をした数人の他には
絶対できないだろうなと思っていたのですが。

ある日、体調を崩してしまい
産婦人科の待合で延々と順番を待っていたところ
隣に座っていたかわいらしいママさんが声をかけてくれたのです。
人見知りのクセにカワイイ女子に弱い私は
おずおずと彼女と会話をしました。

彼女の赤ちゃんはすーさんと2週間違いということ。
大学では保育科を専攻して孤立しがちな育児環境の勉強してたこと。
今は育休中だけど保母さんをやっていること。
彼女は見た目も口調もふんわりしていて、
私には珍しく自然にお話しすることができました。

大学での研究のひとつでもあったらしいのですが、
子育てというのは結構孤独な作業で、
ちょっとしたお茶会みたいなものが
意外と大きな息抜きになるというのが彼女の持論。
(私もその説には大賛成です)

で。
ママ友お茶会です。

参加者は彼女が児童館などで知り合ったママたち。
ねんねの赤ちゃんが多いので、
公民館のお座敷が会場です。
飲み物持参。
お菓子はひとり一品を持ち寄り。

・・・お菓子持ち寄り!!!

こ、これって、
やっぱり手作りの味を競うとか・・・!?
それとも巷で話題のスイーツを取り寄せるとか・・・!?
いや、あまり張り切るとどん引きされるのか!?
でもぽたぽた焼きとかポテトチップとかじゃないよね多分!!
正解は何?何なの?!

散々悩みに悩んだ挙句、
なぜか赤羽のエキナカでラスクを買いました。
なんでラスク。
なんで赤羽。

当日は8人くらいのママ&赤ちゃんが。
手作りケーキ持参のママもいれば
キャラメルコーン持参のママもいました。
みんなでお菓子食べておしゃべりして
泣く子をあやして、楽しい時間でした。

ああ、あんまり悩まなくてもいいんだなあ。

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石橋涼子 12年10月7日放送


カノープス
色のはなし 志村ふくみの色

紬(つむぎ)の重要無形文化財保持者でもある
染織(せんしょく)作家、志村ふくみ。

染めるという行為は植物から色を「いただく」ことだと
彼女は考える。
植物が、花を咲かせ芽を吹くために体内に蓄える、
その命の色を「いただく」のだと考えている。

例えばピンク色は桜の木の皮から煮出してつくるのだが、
9月の桜の木と、
3月の花が咲く直前の桜の木からいただく色は
まったく違うと彼女は言う。
3月のピンクは、花を咲かせるために
樹木に蓄えられた命の色が匂い立つのだ、と。

志村ふくみが
自然から色をいただく姿勢は、
謙虚で厳粛であると同時に、激しく情熱的だ。

90歳を目前にした今も
染織作家として活動し続ける彼女はこう語る。

 植物から色が抽出され、媒染されるのも、
 人間がさまざまの事象に出会い、苦しみを受け、
 自身の色に染めあげられていくのも、
 根源は一つであり、光の旅ではないだろうか。

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