日本語のはなし 月を表す日本語
豊作の祈願と、収穫の感謝をするささやかな秋のお楽しみ、お月見。
お団子は毎晩夜を照らしてくれる月に感謝をするために、
すすきはお米の豊作を願って飾られる。
古来から月を愛でる習慣があった日本には
月の状態を言い表す名前が、数多く存在している。
新月から7日目の月は、弓に似ている、「上限の月」。
14日目は、満月に少しまだ足りない「小望月(こもちづき)」。
そして、18日目の夜に浮かぶ月の名前は、「月待ち月」。
月が出るのをいまかいまかと待ち望む
そんな気持ちごと、月の名前にしてしまう。
日本語のやわらかさが、
今夜の月をもっと優しい光にする。