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奥村広乃 17年4月16日放送

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作曲家の少年時代

今日はクラーク博士が
「ボーイズ ビー アンビシャス」
の言葉を残した日。

天才作曲家、モーツアルト。
生涯で600にものぼる数の楽曲を作成したと言われる。
彼の天才っぷりは、子どもの頃から発揮されていた。

3歳で音楽をはじめ、
4歳でチェンバロを弾きこなし、
5歳ではじめての作曲。

6歳の頃、当時7歳であったマリーアントワネットに
プロポーズをしたという逸話も残されている。

長調の明るい曲を多く生み出したモーツアルト。
彼はこんな言葉を残している。

「夢があるから、人生は輝く。」

すべての夢が叶う、なんて夢のようなことはない。
けれど人は、夢を持った方が人生は彩りに満ちるのかもしれない。

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奥村広乃 17年2月19日放送

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プロレスの日

今日、2月19日は、プロレスの日。

1954年の今日、蔵前国技館で1つの試合が行われた。
力道山・木村政彦対シャープ兄弟。
日本で初めて行われた、
プロレスの本格的な国際試合であった。

その力強い戦いっぷりから力道山は、
あっという間に国民的人気者になる。
1953年に始まったテレビ放送がその人気を後押しした。

彼は、こんな言葉を残している。

『男が人の上に立って成功するには、
 方法はたった一つしかないぞ。
 それは過去に誰もやったことのないことを
 一生懸命やることだ』

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奥村広乃 17年2月19日放送

170219-06

リンカーンとプロレス

今日、2月19日は、プロレスの日。

第16代米国大統領エイブラハムリンカーン。
彼は元レスラーだったという。

身長190センチを超える恵まれた体格。
地元の力自慢たちと戦い、
その強さに周囲は目を見張った。

しかし彼はこんな言葉を残している。

「敵が友となる時、
 敵を滅ぼしたとは言えないかね?」

奴隷解放の父、エイブラハムリンカーン。
彼は腕力ではなく政治で一国を変えた。

本当の強さは、
優しさの中にあるのかもしれない。

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奥村広乃 16年12月18日放送

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ジングルベルの噂1

もうすぐクリスマス。

この時期になると耳にする「ジングルベル」の歌。
元々はクリスマスソングではなかったという。

作詞作曲は、アメリカの牧師ジェームズ・ピアポント。
彼の教会でサンクスギビングのお祝いのために作ったのだとか。

元の歌詞には、クリスマスという言葉は無く、
ただただソリ遊びをする楽しさを歌っている。
女の子とそりを二人乗りして、ひっくり返ったり、
それを通りがかった紳士に笑われるシーンまである。

気持ちが華やぐメロディは、
時代も国境も季節さえも超えていくようだ。

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奥村広乃 16年12月18日放送

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x-ray delta one
ジングルベルの噂2

1965年12月25日。
宇宙で初めて人類が演奏をした。
宇宙飛行士ウォルター・シラーの吹いたハーモニカだった。
曲名は、ジングルベル。

大きさ、わずか3.5cm。
重さ、たったの7.5グラム。
その小指より小さなハーモニカは
重量制限の厳しい宇宙飛行に
かろうじて積むことが出来た楽器であったという。

無線をつうじて、地上に届けられた
ジングルベルのメロディ。
当時の人々はどのような気持ちで聞いたのだろうか。

人類は宇宙へ飛び出しても、音楽をほしがる。
クリスマスソングを聞くと
無条件にワクワクしてしまうのは、
いつの時代でも、いかなる場所でも、
変わらないのだろう。

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奥村広乃 16年12月18日放送

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黒いサンタがやってくる

定番クリスマスソングのひとつ
「サンタが街にやってくる」。
ドイツでは、なんと黒いサンタがやってくるという。

その名も、クネヒト・ループレヒト。
聖ニコラスの従者とされている。
黒い服。のびたひげ。痩せぎすの身体。
ブラックサンタと呼ばれることもあるという。

彼は悪い子のもとを訪れ、石炭やムチを届ける。
そして、とてもとても悪い子は、
袋に詰め込んで連れ去ってしまう。
恐ろしい存在だ。

悪い子を懲らしめる
クネヒト・ループレヒト。
良い子にプレゼントを贈る
サンタクロース。
叱るだけでも、褒めるだけでも、
子どもは育たない。

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奥村広乃 16年10月23日放送

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ショパンの肖像

愛は消えても、
愛し合った事実は消えない。
では、その記録はどうだろうか。

ピアノの詩人とよばれるフレデリック・ショパン。
そしてその恋人、ジョルジュ・サンド。
二人の同棲生活は、10年も続かなかった。

画家のウジェーヌ・ドラクロワは、
恋に落ち、惹かれ合いはじめた二人の油絵を描いた。
ショパンのピアノにうっとりと聞き入るサンド。
幸せの絶頂を切り取ったのだ。

だが、この絵は、彼らの死後、別の意味で切り取られてしまう。
破局した恋人の絵は売れないという理由で
ばっさりとトリミングされてしまったのだ。
世紀の恋人達は、キャンバスの上でも、
永遠に引き裂れた。

手軽に写真がとれるようになり、
ツーショットはこの世にあふれるほどある。
別れた二人の肖像は、
今の時代どのような運命をたどるのだろうか。

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奥村広乃 16年10月23日放送

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東海道五十三次

東海道五十三次。
色鮮やかに、生き生きと
江戸時代の風景や暮らしを描いている。

作者は歌川広重。
日本人なら誰もが一度は見たことがあるこの絵には、
実は、足の指が六本ある人物が描かれている。
あなたは気づいていただろうか。
その数なんと13人。
偶然にしては、多い。

六本指の人物が、
東海道五十三次に登場する理由には諸説ある。
広重が尊敬する写楽の影響だとも、
仙人を描いているとも、
ちょっとしたユーモアだとも。
真相はいまだわかっていない。

見たことある。知っている。
そういった思い込みが人間の視野を狭くする。
東海道五十三次は、
そんなことを気づかせてくれる絵なのかもしれない。

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奥村広乃 16年8月28日放送

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心と時間

今日は童話作家
ミヒャエル・エンデの命日。

彼はやさしい文章で、
多くの大切なことを教えてくれた。
代表作「モモ」の中にこんな一節がある。

「人間には時間を感じとるために
 心というものがある。
 そして、もしその心が時間を
 感じとらないようなときには、
 その時間はないもおなじだ。」

せわしなく時間が過ぎていくときは、
心が時間を感じる余裕が無いときなのだろう。

そんな時は、ゆっくりと息を吸って、吐く。
ゆっくりと吸って、吐く。

そんな深呼吸をしてみてはどうだろうか。
きっと
心が時間を感じる余裕を持つことだろう。

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奥村広乃 16年6月12日放送

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CeciliaC
辛口の優しさ

世界初の消しゴム版画家にして
すぐれたTVコラムを書き続けた、ナンシー関。
今日は彼女の命日である。

彼女の書くコラムは、ときに辛口だと評される。
しかし、リリー・フランキーは
辛口だと思ったことがないという。

 僕らが頭や心の中で、
 言葉や文字にできずにいることを
 手に取って並べ換えて、
 それは、こういうことなんじゃないの?
 と教えてくれる

それが、ナンシー関の書くコラム。

無意味な褒め言葉は使わない。
けれど、たんなる悪口もいわない。

巧みな文章と、
味わい深い消しゴムハンコで
綴られたコラムの数々は鋭くも、
相手への想いに満ちている。

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