HAMACHI!
東京音頭
屋台の香り。
提灯の明かり。
太鼓の音と、歌声。
輪になって踊る人々。
日本の夏に、
盆踊りは欠かせない。
有名な盆踊り曲のひとつ、「東京音頭」。
作詞者の西條八十はこんな言葉を残している。
人を動かすことに詩の価値がある。
HAMACHI!
東京音頭
屋台の香り。
提灯の明かり。
太鼓の音と、歌声。
輪になって踊る人々。
日本の夏に、
盆踊りは欠かせない。
有名な盆踊り曲のひとつ、「東京音頭」。
作詞者の西條八十はこんな言葉を残している。
人を動かすことに詩の価値がある。
Yuki Yaginuma
盆踊りの偶然短歌
念仏で 救済される 喜びに 衣服もはだけ 激しく踊り
盆踊りのことを詠んだ、この短歌。
ご存知だろうか。
読み手はコンピュータープログラム。
ツイッターの「偶然短歌bot」が詠んだ短歌だ。
言葉のネタ物は、インターネット上の百科辞典Wikipedia。
その盆踊りのページから、
偶然短歌のリズムになったフレーズを
抜き出して詠まれている。
膨大な言葉の海から掬い上げられた
5・7・5・7・7に並んだ言葉。
偶然生まれたにしては美しすぎる。
佐藤垢石と釣り
釣りジャーナリストの佐藤垢石(こうせき)。
釣りを中心とした随筆を多く執筆し、
戦後は雑誌「つり人」の初代編集人にもなった。
彼は、こんなことを書いている。
「釣には、嫉妬心を最も禁物とする。」
「釣の道は、人生の道と相通ふところがある。
釣に嫉妬は禁物であるやうに、人生にも嫉妬心は魔物である。」
誰かの釣った魚が大きくても、嫉んではならない。
誰かが見つけた良い釣り場を、横取りするのは美しくない。
多くのスポーツが人生に教訓を与えてくれるように、
自然と向き合う釣りも
生きていくうえで大切なことを
教えてくれるようだ。
sorarium
写真の世界
明日6月1日は、写真の日。
日本の近代写真を確立させた、野島康三(のじまやすぞう)。
ロマンティックで絵画的な写真から、
モデルの個性を引き出す人物写真。
それまでタブーとされてきた
ヌード写真にも積極的にとりくんだ。
1920年に発刊された「写真月報」に
彼は、こう記している。
「絵のやうな写真などゝ云はれて嬉しがってゐては駄目です。
写真には写真の世界があります。
写真の世界に作家が生きていなければ駄目です。」
今から100年近く前、
写真を絵画から切り離し
芸術へと昇華させた野島康三。
彼の写真は、いまも、力強くうったえるものがある。
Amelien (Fr)
写真家のいろは歌
明日6月1日は、写真の日。
アマチュア写真家 安井仲治(やすいなかじ)。
彼が考えた
「写真家四十八宜(しゃしんをうつすひとよんじゅうはちよろし)」。
そこには、48もの写真家への言葉がある。
い、「いつそスラムプは大なるがよろし」
ろ、「ろくでもないものは感心せぬがよろし」
は、「ハツと感じたら写すがよろし」
など。
1940年に発表されたものだが、
現在に通じるものも多い。
ざまざまな技巧に、精力的に取り組みながら
常に被写体の人間らしさを見失わなかった安井仲治。
この「写真家四十八宜」からも、
写真の向こう側にいる人間への思慮がうかがえる。
日本のめだか
4月19日、今日は飼育の日。
5,000余りの呼び名があるという、メダカ。
それほど日本人にとってなじみの深いメダカが
環境省の絶滅危惧種リストに加わったのは1999年。
もう15年以上もまえのことになる。
『身近な生き物が姿を消してしまうということは異常なことだ。
それは環境の悪化を教えてくれていると考えることができる。』
姫路市立水族館や島根県立宍道湖自然館の館長などを歴任した
栃本武良(とちもと たけよし)氏はそう語る。
小さな生き物からの緊急シグナルを感じてか、
いま「東京めだか」「藤沢めだか」など、
地域のメダカを大切にするうごきが広まっている。
photokai
暮らしと自然
その昔、自然は暮らしのすぐそばにあった。
『ヒトも、動物の一種として生理的な欲求に基づき、
自然豊かな海山川へわざわざ休日に出掛けていくことになった。』
そう語るのは
姫路市立水族館や島根県立宍道湖自然館の館長などを
歴任した栃本武良(とちもと たけよし)氏。
私たちが自然のある場所に行きたくなるのは、
自然が失われた証拠なのかもしれない。
水木の高校受験
今日は、漫画家水木しげるの誕生日。
ゲゲゲの鬼太郎、河童の三平、悪魔くん。
数々のヒット作を生み出した水木しげるも
若い頃は様々な失敗をしてきた。
小学生の頃から勉強よりも睡眠を優先。
成績は芳しくなかった。
そこで、受験先に選んだのは、大阪府立園芸高校。
定員50名に対し、受験者は51名。
このうえなく低い競争率だった。
これは間違っても入るだろう。
そうおもった水木しげる。
校長先生との面談で、
将来の夢を画家だと正直に語ってしまう。
しかし、そこは園芸学校。
農業で身を立てる学生が欲しかった。
水木は、その年のたった一人の
不合格者となったのだった。
水木と弟
今日は、漫画家水木しげるの誕生日。
水木しげるは幼い頃、
弟を海に突き落とそうとしたことがあると言う。
そこは船着き場。
水の流れは速く、海の底は深かった。
人が死んだらどうなるのか。
その興味をおさえきれなかったのだ。
幸い彼は踏みとどまり、弟は命を落とすことはなかった。
水木しげるは当時5歳。
死後の世界への興味が、
後の作風に大きく影響を与えている。
Mullenkedheim
凍る涙
禁断の恋。
許されぬ逢引。
そして、駆け落ち。
伊勢物語に書かれた、
男が二条の后を盗み出すエピソード。
モデルは、平安時代を代表する歌人、在原業平。
そして、藤原高子(ふじわらのたかいこ)といわれている。
高子は才色兼備な女性で、
彼女の舞をみた男性は、
あまりの美しさに熱を出したという。
しかし、藤原一族の政略結婚に巻きこまれ
愛する人と結ばれることはなかった。
高子は、こんな歌をのこしている。
雪のうちに春はきにけり 鶯のこほれる涙いまやとくらむ
雪がすべてを閉じ込めているうちに春が来た。
鶯の涙は、かなしみで凍っているけれど、
あたたかい春が来たのだから、
これから溶けてゆくのでしょうか。
辛い冬を越えて、春が来るように。
恋のかなしみも、いつか終わる。
平安の悲恋の姫君も、そう願ったのであろうか。
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