LexnGer
政治家の料理人
今日7月27日は、政治を考える日。
ホワイトハウスの料理を、
アメリカ独自の食材をつかったアメリカらしいものに。
それが、ファーストレディ、
ヒラリー・クリントンの願いだった。
いままで出されていたフランス料理を
一新しようとしたのである。
その改革に当たったのが、ウォルター・シャイブ。
4000人に1人という関門をくぐり抜け、
ホワイトハウスのエグゼクティブ・シェフを11年間務めた。
南アフリカ共和国の
ネルソン・マンデラ大統領を迎えた時には、
夏野菜にレモングラスを添えたレッドカレー。
ロシアのエリツィン大統領には、
ウォッカでマリネしたサーモン。
平成天皇には、
北太平洋産イワナのロブスターソーセージ添えを。
彼は、国賓に提供する料理には、
アメリカの食材だけではなく
その会食相手にふさわしい食材を、
必ずつかうことにきめたのだ。
その作戦は大成功。
ホワイトハウスを訪れた
多くの人々によろこばれた。
彼はいう。
シェフの仕事は、
人々に楽しみを与える事である、と。
和食がユネスコ無形文化遺産に登録された。
世界に認められた日本の食事は、
日本の政治に新しい風をふかせるだろうか。