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中村直史 13年8月24日放送


Angel_Blue
カムバック! 大塚晶則

2006年第一回
ワールドベースボールクラシック。
優勝の瞬間、マウンドに立っていた大塚晶則。

数々の栄光に輝いた右腕は、
その後五度に渡る手術を繰り返し、
一時は、右投げをあきらめ、
左投げに挑戦さえした。

今年41歳。最後の実戦から6年が経った。
往生際の悪い男は、いま、
日本の独立リーグで復活を果たそうとしている。

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中村直史 13年8月24日放送



カムバック! マーティン・コナー

第二次世界大戦の日本兵の遺品を、
遺族のもとに返還する。
終戦から68年たったいまも、
そんな活動を続ける人がいる。
元アメリカ軍兵士、マーティン・コナー。

活動の支えになっているのは、これまでに受けた
遺族からの感謝の言葉。

 遺品が見つかる限り、活動をやめるわけにはいかない。

87歳のマーティンさんはそう言っている。

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中村直史 13年8月24日放送



カムバック! 山口仙二

2013年7月6日。
山口仙二さんが亡くなった。
享年82歳。

1945年8月9日、長崎で被爆。
重度のやけど、放射線による病気、
さらに差別といった苦難を乗り越え、
生涯を、反戦・反核運動に捧げた。

1955年、国連でのスピーチ。
被爆者を代表し演説した山口さんはこんな言葉で締めくくった。

 ノーモア・ヒロシマ!ノーモア・ナガサキ!
 ノーモア・ウォー!ノーモア・ヒバクシャ!

それは、時代を超えてこだましつづける叫びとなった。

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五島のはなし(183)

後輩、とりすくんの五島での結婚式は素晴らしかったのだそうです。
東京から参加した人たちが、ぼくんとこに来て、
「いい結婚式だったよ〜。そして五島はいいところだね」
と言ってくれました。そういうのは、ほんとうれしいです。
あ、とりすくん夫妻にはひさびさの五島名誉島民状を一方的に送りつけたいな。
(名誉島民状は、かつて一方的に、中山佐知子氏に発行された経緯がある)

五島は、観光地として優れた場所ではないです。
行きにくいし、行ったら行ったで移動も大変だし。
沖縄みたいに年中暖かいわけでもないし、
すばらしいリゾート施設があるわけでもない。
でも、そのとっつきにくさの先に五島の良さがある。断言できます。
そういうのを、良いと思ってくれる人に出会うと、ほんとうれしくなります。

ちなみにぼくは、ちかごろ福岡に引っ越しました。
五島に近くなりました。
上の写真は3日前の高浜ビーチ。
北西風が吹きつける五島の冬の海はだれもいなくて、
とっつきにくくて、きれいです。

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中村直史 12年10月21日放送


slightly everything
おいしいはなし / 本道佳子(ほんどう よしこ)

愛のある食事は、人をやさしい気持ちにする。
愛のある食卓は、人と人、家と隣の家、
国と国の境界線さえ飛びこえて、
いのちといのちを結ぶことができる。
ほんとにそう信じている。

「国境なき料理団」代表、本道佳子。

細胞の一つ一つに
愛の灯火が届きますようにと
今日も笑いながら料理をつくっている。

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中村直史 12年10月21日放送



おいしいはなし / 本谷口博之(たにぐち ひろゆき)

作家開高健。晩年、世界の秘境を釣り歩き、
すばらしいルポルタージュをいくつも残した。

その旅につきそい、開高健が釣りあげる珍魚・怪魚、
さらには野豚、野ネズミ、ヘビ、イグアナまで
あふれるアイディアでおいしい料理に変えつづけた男がいる。
谷口博之。
料理学校の教師でもあったため、開高からは教授と呼ばれた。

あるとき、一行はアラスカ、キーナイ半島の先端にある
サディコーブという入り江にやってきた。
開高が歴史が始まる前のようだと評した海。
アブラメ、イワナ、オヒョウ、カジカ、カレイ、イサキ、メバル、
カニ、エビ、ムール貝、トコブシ。
魚貝類がひしめいていた。

その海辺で、谷口はブイヤベースをつくる。
このアラスカの、この入り江でしかつくることができない
きっと世界一素朴で、世界一豪華なブイヤベース。
一口食べた瞬間、アラスカの海に開高の声がひびく。

「うまい!」

「こっちにきていっしょに食べよう」と言われた谷口は、
それができずに、ただ開高らの食べっぷりを眺めた。
自分がつくった料理にのめりこむ姿に、胸がつまって動けなくなってしまった。
料理人のよろこびは、おいしいと喜んでもらうこと。
開高健との旅は、そんな当たり前のことも強烈に教えてくれた。

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祝!五島のはなし(182)

あした、10月13日。
この「五島のはなし」の20回目を書いてくれた鳥巣くんが
五島で結婚式をあげます。

祝!鳥巣くん。そして新婦の優さん。

Vision執筆者である小野さんや三島くんもお祝いのために五島に上陸するようです。

五島の皆さま、新郎と新婦を見かけたら、ぜひ一声かけてあげてもらえませんか。
五島が好きで、五島で結婚式をあげる、というのです。うれしいじゃありませんか。
ぜひ、祝福してあげてください。

また、ぼくの会社の友人たちもお祝いのために五島に集結しています。
へんな一団を街で見かけたら、アガダナンバシヨットカ
と一声かけてやっていただければと思います。

いやあ、それにしても、めでたい。

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中村直史 12年9月9日放送



自然と人 トゥキノ四世

ニュージーランドの先住民マオリ。
彼らにとって土地とは、
人間が所有するものではなく、
神々の承認によって使うことを許された場所だった。

マオリが大切にした土地の中でも
とくに聖地とあがめられた場所があった。

1887年。マオリのリーダーが、こともあろうか、
その聖なる土地を英国女王に譲り渡してしまう。

首長の名前は
ホロニク・テ・ヘウヘウ・トゥキノ四世。
ただし、と彼は厳しい条件を添えた。
その土地一帯を永久に、そのままの姿で保全すること。

このままでは入植者たちによる乱開発をくいとめることはできない。
神々から約束された場所を守る方法はないものか。
考えた末の決心だった。

土地の名は、トンガリロという。
1990年世界遺産登録。
神々の約束の地は、世界中の自然を愛する人の聖地となった。

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中村直史 12年9月9日放送



自然と人 ジョン・ミューア

アメリカで「自然保護の父」と呼ばれるジョン・ミューア。
幼いころから自然に魅せられた。
植物のそばに一日中座りこみ、その声を聞こうとした。
石ころたちには、どこからやってきたんだ?と話しかけた。

私は、自らの身体と精神を、自然と符合させたいと願っていた。

ミューアの情熱はやがて
ルーズベルト大統領をも動かし
アメリカに多くの国立公園を生むことになる。

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中村直史 12年8月26日放送


あまから
夏の終わりに   井上陽水と玉置浩二

せつなさを感じるのは、
大切にしたい何かをもっている証拠です、と言った人がいた。
大切にしたいと思う時間や、人物や、感情がある。
それらと自分の間に距離を感じてしまうとき、
せつなさを感じてしまうのだと。

8月最後の日曜日。
去りゆく夏を、どんな気持ちで見送ればいいだろう。
もし、せつない気持ちを感じていたら、
それは、何かを大切だと思っている証拠。

「夏の終わりのハーモニー」という歌がある。
井上陽水と玉置浩二、2つの才能が、奇跡的な出会いをしたこの歌も、
せつなさは決してネガティブな感情ではないと教えてくれる。

 真夏の夢 あこがれを
 いつまでも ずっと 忘れずに

忘れられないせつなさを抱きしめた
夏の終わりを感じられますように。

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