2009 年 5 月 23 日 のアーカイブ

宇宙エレベーターの簡単な構造

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地球の自転と同じ周期の人工衛星は
見かけ上静止しているので静止衛星と呼ばれる。
この静止衛星からケーブルを上下に伸ばしてバランスをとると
地上と宇宙を結ぶ1本の紐になる。
このケーブルに昇降機を取り付けて人や荷物を運ぶというのが
宇宙エレベーターの理論で
着想としては19世紀からあったが
最初はバベルの塔のようなものだった。

1960年にはケーブルを使用した宇宙エレベーターの構想を
ユーリ・アルツターノフが発表するが
それを建設できる強度を持った素材がなかったために
実現への一歩を踏み出すことがなかった。

宇宙エレベーターが実現可能なものとして
考えられるようになったのは
1991年に日本でカーボンナノチューブが発見されてからのことで
2003年にはシアトルに宇宙エレベータ事業会社LiftPortが創設されている。

2003年に発表された予定では
宇宙エレベーターの運行開始日は2018年4月12日である。

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隣の芝生

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隣の芝生は青く見える。
5月16日に開かれたTokyo Copywriters’ Street ライブ。
もともとがTFMの番組Tokyo Copywriters’ Street からはじまったものであり
コピーライターがつくるラジオ番組の先輩でもある。

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細田高広 09年5月23日放送

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オードリー・ヘプバーン

「美人をつくるアイメイク」
「愛されるリップのつくり方」

女性誌には、今日も
新しい美人のつくり方が並ぶけれど。
そのうちいくつが、一年後、残っていることだろう。

ひとつだけ。
時を越えて真実であり続けるだろう、
と思える言葉がある。
オードリー・ヘプバーン、
彼女が語った美しくなるための秘訣。

美しい唇のためには、美しい言葉を話せばいい。
美しい瞳のためには、他人の美点を探せばいい。

そう。

美しい人は、生き方が、美しい。






5

エイブラハム・リンカーン

1860年。大統領選まっただ中のアメリカ。
ひとりの候補者に、ある日、手紙が届く。

「あご髭を生やせば、立派に見えるから、当選できるわ。」

送り主は、わずか11歳の少女グレース・ペデル。
言われた通り、男が髭を伸ばすと、いっしょに人気も伸び始める。
こうして誕生したのが、リンカーン大統領だ。
彼は、暗殺されるまで、一度も髭を剃らなかったという。

40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て。

とはリンカーンが残した言葉だが、
それを教えたのは、わずか11歳の少女だったのだ。

8

ビョーク bjork

アイスランドの歌姫、ビョーク。
ステージ上の彼女を、
ある人は「妖精のようだ」と形容し、
ある人は「地上から数センチ浮いている」と表現する。

独特の澄んだ歌声に、
バンド、コーラス隊、オーケストラ、電子楽器、
様々な音が複雑に重なるライブ。
緻密な準備がありそうだが、彼女は否定する。

リハーサルは絶対にしないわ。
だって、セックスの前に
リハーサルなんかしないでしょ?

一度きりの本番で感じる、
インスピレーションだけを頼りに。
妖精は今日も、魔法に良く似た歌をうたう。

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アニール・セルカン

想像してほしい。
あなたは一台のエレベーターに乗り込む。
動き出したエレベーターは、
高層ビルの高みを越え、雲を抜け、はるか、宇宙に出る。

夢の話ではない。
アニール・セルカン、その人にとってはあくまで現実の話。
宇宙物理学者の彼は、全長3万6000キロメートルもの
宇宙エレベーターを設計した。

本当に実現するの?
そう聞かれると、セルカンは即答する。

簡単だよ 世界の軍事費が一年分あれば 
いますぐつくれる。

戦争をやめて、宇宙へ行こう。

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八木田杏子 09年5月23日放送

13

スコット・フィッツジェラルド

ヘミングウェイに比べたら、
自分はテクニックを心得ただけの
文学的娼婦にすぎない。

スコット・フィッツジェラルドは、
生涯、そのコンプレックスにつきまとわれていた。

妻の浮気を放っておいてまで、
執筆にのめりこんだ「グレート・ギャッツビー」。

フィッツジェラルドの死後、
それは文学史に残る傑作となり、
ヘミングウェイよりも高く評価された。

死ぬまでぬぐえなかったコンプレックスは、
そもそも存在しないものだった。






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ガリレオ・ガリレイ

世の中をひっくりかえすような真実は、
こっそりと伝えなくてはならない。

ガリレオは、身をもってそれを知っていた。
それでも地球は動いている。
その言葉を、回りくどく、ときには誤魔化しながら、伝えた。

ふたたび裁判にかけられたとき、彼はあっさり地動説を捨てる。
死刑をまぬがれた彼は、74歳まで執筆と発明をつづけた。

小さなプライドを捨てられる人だけが、
大きな真実を追究できる。

3

ジョン・F・ケネディ

不況が続くと、人は足元ばかり見るようになる。
ちょっとでも躓きそうになると、立ち止まるようになる。

うつむいている国民にむかって、
ケネディ大統領は、ある発表をした。

10年以内に、月に人類を送り、月の石を持ち帰る。

誰もが、思わず、顔を上げた。
見慣れたはずの月なのに、石ころまで輝いて見えた。

1969年7月20日。
月面、静かの海に人類は降り立つ。
ケネディの話が現実になったとき、
もう、うつむいている人はいなかった。

たとえ足元の石につまずいても。
月の石を目指していたから、前に進んで行けたのだ。

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