そろそろカンヌってなんだったっけってなっている頃かと思いますが。
めげずに書きます。
今のところ、ただ飛行機に乗り遅れて荷物をなくしただけの
間抜けな日本人ですものね。
広告の話まったくしてないし。
それにしてもこんな大仰なタイトルつけるんじゃなかった・・・。
ホテルについた翌朝、
そういえば広告祭を見にきたんだったとホテルのエレベーターを降りると
見た顔が。
Visionの細田さんです。
ヤングライオン日本代表だったという細田さん、すごいですね。
コンペの翌日だったそうで、その顔色が壮絶な戦いを物語っていました。
あと会場でも佐藤さん(事務局長)に会いました。
カンヌの光を浴びて、一層さわやかな佐藤さん。
さすがです。
Visionの人たちにはたくさん会ったんですが、
今年のカンヌはみなさんもご存知のとおり、本当に人が少なくて。
5年前に初めて来たときには、
日本人も外国人も外国人みたいな日本人も、みんなみんな
道端にあふれ返っていたし、
夜になると歓声や奇声があちこちのパーティーから聞こえていたのに、
今年は普通の観光客しかいなくて
あぁカンヌってリゾート地だったんだな、と改めて思いました。
会場内も、
スクリーニングの会場に3人しか見ている人がいなかったり、
地下のグラフィックが並んでるフロアも冷え切ってたりと
どうも様子が違います。
とはいえ、女子トイレに並ばなくても入れるし、
微妙に知ってるけど微妙にしか知らない会社の人とかに会って
まごついたりしなくてもいいので、
意外と悪くないです。
地味カンヌ。
フィルムのグランプリもインターネット、
やれ時代はサイバーだなんだといってるのに、
そんな流れとはまったく関係ないPRESS部門を真っ先に見にいきます。
英語がわからないので、ずいぶん時間がかかる。
好きだったのは、GOLDだったFIATの環境広告。
車の衝突実験でエアバッグがバーンって開いてるんだけど
運転席にいるのがパンダとか絶滅危惧種。
「Engineerd for a Lower Impact on the environment.」。
たしかフィルムでもSILVERだった気が。
あとは、
これもGOLDのMiller「High Life Innovation.」シリーズ。
「ミラーを飲むとき足を組まないようにしとく装置を開発しました」
「ミラーを飲むとき小指を立てないようにしとく装置を開発しました」
ばかばかしくっていいなぁ。
グランプリのWrangler「We are animals.」は
コピーがいい的なことを外人が言ってました。
その隣にはOUTDOOR部門やMEDIA部門のボードが並んでいます。
カテゴリーの違いが今いちよくわかりません。
目を引いたのは、
たしかOUTDOORのグランプリだった
「TRILLON DOLLAR BILLBORAD」っていうお札でできたポスター。
ジンバブエの新聞の広告で、
何万枚という本物のお札でできたポスターに
「こんなにたくさんのお金でもこの一枚のポスターが刷れません」
というようなことが書いてある。
ジンバブエは今ものすごいインフレで
1兆ジンバブエ・ドルとかになってるらしく。
この手の経済ネタは結構あって(夕張もそうですよね。)
「来年までは経済ものはイケるから、貧乏な街を探しにいこう」って
さっき打合せで古川さんが言ってました。
その日はほぼ一日、地下にいて
夜はブイヤベースをいただきました。
うまーい。
高崎さん、タダさん、阿部さん、ありがとうございます。
ようやく、わたしカンヌにいるんだと、実感。