五島のはなしを書いてきたおかげで、
ひとつパソコンに詳しくなりました。
それは、数字を〇で囲めるのは20まで、という事実です。
みなさん知ってたでしょうか?
二桁囲むんだったら、99までいけよ!と思うのですが。
ここに僕は科学技術の限界を見たのです。
さて僕のはじめての修学旅行のことを書きます。
それは小学5年生のときでした。
行先は「長崎」。長崎県人なのに長崎かよ!と今ならつっこみを入れたくなりますが、
その当時、長崎は僕にとって日本一の大都会。
銀座なんか目じゃありません。長崎。それも浜の町アーケード街。あこがれたなあ。
フェリー乗り場で整列した僕らに先生が聞きました。
「長崎行くの、初めての人」
クラスの半分近くが手を挙げたでしょうか。
僕はすでに何度か行ったことがあったので手を挙げなかったんですが、
その、手を挙げない優越感といったら!
というわけで、最初の修学旅行で思い出に残っているのは、
長崎の町ではなく、この五島のフェリー乗り場での一瞬の出来事で、
しかもほぼ唯一の思い出です。
すごく人間が小さいエピソードだと、我ながら、ほれぼれします。