五島のはなし(36)

36回目です。
祝、僕の年齢と同じ回数。
12で割り切れる数字です。つまり丑年、年男です。
年始に見た占いに、丑年の人は今年活躍するでしょう、
特に「広告・出版」業界の人は、目覚ましい活躍をします。
と書いてありました。
いまのところ、その占い師に「うそつき!」と叫びたい状況です。

さて、今回実家に帰ったら、親が僕の大学時代の荷物
(大学卒業と同時に留学したので、まとめて島に送っていたらしい)を
整理していて、そしたら、そのころにもらった手紙が
どっさり出てきました。手紙をやりとりしてたんだなあ~としみじみ。
まだケータイ(メール)ありませんでしたからね。

その中の多くは死んだ祖母からのもので、
すべて現金書留でした。
手紙が入っていて、読み返してみたら、しめくくりはいつも
「ばあちゃんからお金をもらっことは誰にも言わないように」

そのころ祖母はうちの母にお金の管理をまかせていて、
お金を送っているとなると「甘やかすな」と咎められるので
そう書いたのでしょう。
実際、母は頻繁に小遣いをせがむ祖母に
「また何に使うつもりね?」と小言を言ってたらしいです。

この夏、そのお金が僕(やたぶん他の孫たちも)に送られていたこと、
筆不精だった祖母が一所懸命手紙を書いていたことを、
はじめて知った母は泣いたそうです。
そのせいもあってか、この夏は母の孫たちへの応対が
いつもよりやさしく、僕としては、
「ばあちゃん、グッジョブ!」という気分でした。

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コメント / トラックバック 3 件

  1. 厚焼玉子 より:

    活躍しとるやないですか。
    「五島のはなし」のファン、かなりおるとですよ。

  2. さと より:

    僕もファンです。
    頻繁に更新されているので嬉しいです。

  3. 中村直史 より:

    ああありがとうございます。
    こんどお会いしたとき
    お二人とも抱きしめます。
    にしても活躍はしてないなあ。

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