五島のはなし(43)
子どものころ言われて、
いまもなんとなくやっちゃいけないと思ってること
けっこうありませんか。
迷信だと思うのですが。
●夜に口笛を吹くとヘビが来る。
●靴下をはいて寝ると、親の死に目に会えない。
●夜にツメを切ってはいけない。
●新しいクツは夜のうちに玄関におろしておく。
●「し」という字が含まれる名前を赤い色で書いてはいけない。
●みみずにおしっこをかけるとオチンチンが腫れる。
●お盆明けの8月16日は地獄の釜のふたが開いているから海に入ってはいけない。
●家の中にいるクモを殺してはいけない。
僕が覚えているものでは、
ざっとこんなところでしょうか。
全部五島にいるころに聞いたものですが、
こういうのって、どのくらい地域差があるんですかね?
僕の地元、水戸市で聞いたもの。
●夜に爪を切ると、親の死に目に会えない。
●家の中にいるクモを殺してはいけない。
●みみずにおしっこをかけるとオチンチンが腫れる。
→僕は実際に腫れたことがあります!(笑)
なんで腫れるんだろう!?
ふしぎですね。
ウルシやハゼに触る。触ったその手で腫れた部分を触る。
ということなかったですか。
●夜の口笛は蛇を呼ぶ。
●夜にツメを切ると親の死に目に会えない。
●お盆に川(海)に入ると白い手にひきずりこまれる。
●お盆に殺生をするな。(漁師も魚を捕りません)
●家の中にいるクモを殺してはいけない。
以上、私の田舎にもあります。
ミミズには威嚇のために体液をまきちらすタイプの
ものがいるらしいですね。地面から子どもの
オチンチンまでなら届くのではないか、と
書いている人がいました。夜の口笛もまんざら
嘘じゃないかもしれません。
僕はずっと、
尿のアンモニアと
ミミズの表面が
化学反応を起こし、
“腫れ腫れの気体”を発しているもんだと思っていました。
ミミズに直接触れてはいないのです。
「腫れ腫れの気体」ってすごいな。
でも、気体にせよ、みみずの体液にせよ
そういうものがあるとしたら
むきだしになってる他の場所(手や足)も
腫れてよさそうなもんだなあと思いました。
みみずの怒り、みたいなものじゃないですかね。
怒りというか、呪いというか、
それはあると思いますね。
ちんちんが腫れた後日談。
小児科の先生に、
「お前、ミミズにしょんべんかけただろ」と当てられたときは
「医者ってスゴイ!」と感動しました。
そんな小学3年生の秋。
すげー!
水戸の小児科医はすごいですね。
なんというか、いつまでも、ミミズにおしっこをかけると
チンチンが腫れる世の中であってほしいと思いました。