河井寛次郎
河井寛次郎は
仕事に生きた人だった。
暮らしは仕事。仕事は暮らし。
そう言いながら彼は
日々土をこね
木を削り
真鍮を磨き
あるいは筆をとり
そして
たくさんの作品をのこした。
ワークライフバランスなんて
言葉を握り締めて
月曜日の憂鬱と
金曜日の恍惚を
繰り返しながら生きる
僕たちに向けて、彼は言う。
新しい自分が見たいのだ。
―――――――仕事する。
カイル・マクドナルド
わらしべ長者は、
本当に可能か。
という問いには
すでに答えが出ている。
米国モントリオールに暮らす
カイル・マクドナルド。
彼はたった1個のペーパークリップから
14回の物々交換をへて
2階建ての一軒家を手いれた。
ペーパークリップなら
あなたのデスクにも
山ほどあるだろう。
可能性とはつまり
そういった類のもので。
さっそく明日から
億万長者を
めざしてみるのも悪くない。
甲本ヒロト
はじめてパンクロックを
聞いたのは
14歳のときだった。
そのときの感想を
甲本ヒロトはこう語る。
こんなの新しくもなんともねえ。
やがて彼は、
マイクを握り
ステージに立った。
♪
僕が言ってやる
でっかい声で言ってやる
ガンバレって言ってやる
聞こえるかい ガンバレ!
とてつもなく
新しいパンクが、
そこにはあった。
タヴィ・ジェヴィンソン
ファッションウィークの
見ものはランウェイの
上だけではない。
フロントロウに陣取る
セレブリティの顔ぶれにも
毎年注目があつまる。
2009年
マークジェイコブスのコレクションで
フロントロウに腰をおろしたのは
まだ13歳のタヴィ・ジェヴィンソン。
彼女は、
女優でも、歌手でも、
スポーツ選手でもない。
ただ、数年前に彼女が始めた
ファッションブログが評判を呼び
フロントロウへと招かれた。
VOGUEの名物編集長
アナ・ウインターの横に座る
13歳のブロガー。
その鮮やかすぎるコントラストは、
ことしのコレクションの
一番のニュースとなった。
ハイ・ファッションとメディア。
寄り添いながら歩んできた
二つの権威は、今、変わりつつある。
カール・ユング
僕らは
完璧な人間ではないから
たくさんの
コンプレックスと共に
生きていくことになる。
たとえば
完璧な人間がいたとしても
彼は彼で、
完璧であるという
コンプレックスを抱えている。
つまり僕らはもう
カール・ユングという人の言葉を
信じて生きるしかない。
コンプレックス
それは偉大な努力を刺激するものであり、
そしてたぶん、新しい仕事を遂行する
可能性の糸口でもあるのだ。
ウォーレン・バフェット
世界で
もっとも成功した
投資家のひとり、
ウォーレン・バフェット。
彼を
世界一の金持ちへと導いた
投資のルールは
驚くほどにシンプルだ。
ルール1:絶対に損をするな。
ルール2:絶対にルール1を忘れるな。
簡単なルールほど実践するのはむずかしい。
宮本茂
かつて
ポール・マッカートニーが
来日したとき。
まっさきにディナーに誘い
サインをねだった
一人のサラリーマンがいる。
宮本茂。
ドンキーコング
スーパーマリオブラザーズ
ゼルダの伝説
これらは
彼の仕事の
ほんの一部だ。
宮本は言う。
アイデアとは、複数の問題を一気に解決するものだ。
最近彼が手がけた
Wii Fitというツールは、
体重計に乗ることを
ゲームにした。
なるほど
彼のアイデアは
わたしたちの健康問題まで
解決してくれている。