Hiro(EXILE)
景気の二番底に怯える
大企業を尻目に、
今年、あるベンチャー企業が、
日本を騒がせている。
社長が踊り、社員が歌う。
EXILEだ。
ダンサー兼社長のHiroは、
こう信じているという。
会社は、みんなの夢を叶える場所。
劇団を立ち上げ、アパレルを手がけ、
バラエティに出て、
居酒屋や学校までも運営する。
どれも、社員の夢を、
ひとつずつ叶えていっただけ。
永い不況から目を覚ますコツ。
夢は、布団ではなく、会社で見ること。
アシュリー・ヘギ
今年もあっという間だったなんて、
木枯らしに身を縮めてつぶやいていては、
この子に怒られてしまう。
アシュリー・ヘギ。
1年で人の10倍歳をとる難病におかされた女の子。
ネイルを塗りたい。アルバイトもしたい。
17歳の心に、100歳の体が立ちはだかる。
けれど、いつも貪欲に、青春に挑んだアシュリー。
今年、高校を卒業する前に
人生を卒業することになった彼女は、
こんな言葉を置いていった。
人生は、長さじゃない。どう生きるかなの。
みなさん。
2009年は、あと12日も残ってますよ。
忌野清志郎
しゃがれた声で
兄さんはいつも、
こう声を掛けてくれた。
愛してるぜ、ベイビー。
永遠の少年、キヨシロー兄さん。
社会という教室でギターをかき鳴らし、
まっすぐで透明な想いをファンキーに叫び続けた。
その、ラストシャウト。
Ohラジオ、
聴かせておくれ
愛と平和のうたを。
癌におかされた喉で歌い上げた
Rockのタスキは、
しっかりとつながったのか。
ラジオのツマミを
僕らは回しつづけよう。
クレヨンしんちゃん
早く大きくなりたい。
子どもたちがそう思えるような
世の中をつくること。
それが大人の仕事。
クレヨンしんちゃん、
5際のしんのすけは言った。
おら大人になりたい。
大人になってキレイなお姉さんとおデートしたいんだ。
この週末は、
ちょっとオシャレして街を歩きましょ。
三沢光晴
プロレスラー三沢光晴さん、
試合中の事故で亡くなる。
そんなマスコミの報道に、
ファンの誰かが怒った。
事故なんて、言わないでほしい。
まるで不注意みたいではないか。
プロレスで死に、闘いで死んだのだから。
それは戦死だ。
派手なパフォーマンスや
言葉を嫌うかわりに、
相手の技を真正面で受けて倍にして返す。
体で語るレスラーだった。
その最後のボディランゲージを、
まだ誰も、うまく読み解くことができない。
大原麗子
「かわいい」と
「かわいらしい」は、違う。
かわいらしい女といえば、
ずっと大原麗子のことだった。
すこし愛して、ながーく愛して。
この名コピーは、
彼女を人々の記憶に
封じ込めることに成功する。
死んだ女より、
もっとかわいそうなのは、
忘れられた女です。
という詩を書いたのは、
マリー・ローランサン。
その名も「鎮静剤」。
そろそろこの薬が、
麗子さんにも効いてるころだろうか。