都会と田舎では、セミの鳴き方も違うらしい。
青森の八戸から東京に来たお婆さんは、
排気ガスに咳き込みながら、
セミの鳴き声が違うことに気がついた。
わずかに残された木々にしがみついて、
せわしない鳴き声をたてる東京のセミ。
そんなセミも、
山にかこまれた田んぼが青々と広がる場所では、
のんびりと鳴いているらしい。
明日は日曜日。
せめて、一日のんびりと過ごしませんか。
夏休みを振り返ってみよう。
頑張った夏は、これからのチカラになる。
さぼった夏は、これからもずっと足をひっぱる。
ある小学校の先生は、
漢字ドリルをやらなかった子供に、
その何倍もの夏休みの宿題を出していた。
おどろいた親に、先生はこう言った。
私は厳しいから、
そのときは恨まれるけど、
あとから感謝されるんです。
やり残した夏の課題は、ありませんか。
まだきっと、間に合いますよ。
昭和20年の夏
沖縄には270万発の銃弾と6万の砲弾が撃ち込まれた。
ロケット弾は2万、機関銃の弾はおよそ3000万発だそうだ。
それでも沖縄の海は青い。
空も高くぬけるように青い。
あの年の夏も、きっと青かっただろう。
さとうきび畑の風も
きっと同じように吹いていただろう。
沖縄から生まれたバンド「かりゆし58」は、
「ウージの唄」に想いをこめる。
ウージの小唄ただ静かに響く夏の午後
あぜ道を歩く足を止めて遙か空を見上げた
この島に注ぐ陽の光は傷跡を照らし続ける
「あの悲しみをあの過ちを忘れることなかれ」と
沖縄に行くと、誰もが癒される。
その居心地のよさは、
辛い体験をした人たちが、破壊された土地の上に
もう一度築きあげてくれたもの
それを忘れないようにしたい。
もうすぐ、65年目の夏が終わります。