宮田知明 10年12月18日放送
星出彰彦は宇宙飛行士になるまで、
3度も宇宙飛行士試験を受けた。
1回目は学生時代のこと。実務経験が必要という、
条件を満たしていないことを承知での応募。
彼曰く、「意欲を見せるためだった」。
2回目の試験は最終選考まで行った。
でも受かったのは野口聡一、ただ一人。
3回目の試験でようやく採用され、
2007年3月23日、ついに彼は宇宙へ旅立った。
星出には、こんなエピソードもある。
「宇宙飛行士になりたい」と、
小学4年生の時に書いた文集のタイトルは、「きぼう」。
宇宙ステーションの、日本が保有する実験棟の名前も、「きぼう」。
それはきっと、偶然の一致。
でもなぜか、運命のように思わせる、
合格した時を振り返っての、彼の言葉。
たとえこのとき落ちても、
また次に応募しようと思っていました。