岡安徹 11年01月29日放送
ゲゲゲの女房こと、
漫画家水木しげるの妻、武良布枝さん。
ふたりは見合いの席で出会い、5日で結婚。
売れない漫画家だった水木さんとの暮らしは、
食べものの心配と質屋通いが日課だった。
土手の野草をつんで食卓に並べたこともあれば、
ペンを握りアシスタントをこなしたこともあった。
お金はいつもなかったけれど、
夫の才能を疑ったことはいちどもなかった。
水木さんのとなりに布枝さんがいなかったら、
鬼太郎も悪魔くんも生まれていなかった。
というのも十分ありえるお話。
漫画を描くのが才能なら、
その才能を開花させるのもまた才能。
水木さんは言う。
家内は「生まれてきたから生きている」ような人間です。