石橋涼子 11年5月14日放送



希望のことば ケント・M・キース

逆説の十か条を、ご存じだろうか?

マザーテレサの「孤児の家」の
壁に書かれた言葉として有名になったのだが、
もとは、ケント・M・キースという
アメリカに住む若干19歳の大学生が
高校生向けの小冊子に書いたものだった。

その内容は、例えば、こう。

人は不合理でわからず屋でワガママな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。

今日の良い行いは明日になれば忘れられるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。

何年もかけて築いたものが、一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。

逆説の十カ条を通じて19歳の青年は、
この世界の理不尽を受け入れながらも、
それでもなお、希望を持とう、と唱えている。



希望のことば ルイーザ・メイ・オルコット

四姉妹の成長を描いた名作「若草物語」。
その作者であり、おてんばな次女のモデルでもあるのが
ルイーザ・メイ・オルコットだ。

ルイーザの父親は、理想主義的な教育家で
娘たちは自由にのびのびと育てられたのだが、
一家の暮らしは貧しいものだった。

彼女は生活のために教師や看護婦、ベビーシッターなど
さまざまな仕事をこなす一方で
作家になるという希望を持ち続け、
37歳のときに「若草物語」でようやく成功を収めた。

その後も奴隷制廃止や女性参政権の運動家として
自分にできることやりたいことを実践しつづけた
ルイーザは、こんな言葉を残している。

「希望を持って忙しく」というのが、
うちのモットーです。

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コメント / トラックバック 1 件

  1. noname より:

    「うち」とは何ですか?

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