薄 景子 11年6月19日放送
2 友達について 糸井重里
わざわざ口にはしないけれど、
記憶のどこかにしまってある。
そういうことを、糸井重里さんは
風がふくように、さらりとついてくる。
彼のつぶやき本から、
こんな言葉を見つけた。
冬の教室の、日だまりでのむだ話を、
いまの時代でも、
中学生や高校生たちはやっているのだろうか?
オレンジ色の光につつまれた放課後、
なんであんなに話すことがあったんだろうと
不思議なくらい、毎日だらだらしゃべっていた
あの頃がよみがえった。
糸井さんは言う。
大事なことは、ただひとつなのだ。
それは、「ともだちであること」だけなのだ。