三國菜恵 11年7月17日放送
ヨーロッパの芸術家/フジ子・ヘミング
日本とヨーロッパを股にかけるピアニスト、フジ子・ヘミング。
彼女は、実は絵を描くのも得意。
しかも、その楽しみ方がとてもユニークなのだ。
フジ子は、いちど描いた絵をふたたび取り出し、手を加える。
チョウチョや花を描き足したり、
女の人のスカートを、ちがう色に塗りかえたり。
だから彼女をおとずれた人は、時折ふしぎな顔をする。
いちど見たことのある絵なのに、どこか前とちがうから。
彼女は、いたずらげにこう語ってみせる。
ピアノも絵も今に満足しないで、
もっと上をめざすのが、フジコ流よ。