宮田知明 11年7月23日放送
闘うひと~江頭2:50
お前はいつだって全力だと言えるか?オレは言える。
番組に登場する短い時間の中で、江頭2:50ほど
自分と格闘している芸人はいない。
外国で逮捕されたり、番組で全裸になって
出入り禁止にされるような破壊的な芸風に対し、
彼が被災地にボランティアに行ったという話は意外性があり、
大きな話題になった。
でも、本人は特別なことをしたと思っていないらしい。
彼曰く、
おれはお金ないからさ。
体で払ってきただけなんだよ。
確かに、お笑いもボランティアも、
誰かのために体を張るという点では同じ。
全力で生きている、ただそれだけ。
闘うひと~フリードリヒ・シラー
ベートーベンの交響曲第九番
その四楽章の合唱部分の歌詞は、
ドイツ古典主義の代表者である
フリードリヒ・シラーの詩「歓喜に寄せて」を、
その愛読者でもあるベートーベンが歌詞として引用したもの。
詩の内容は、困窮を極めた放浪生活の末、
彼を助けてくれた友人たちに対する
感謝の気持ちを詩にしたものだと言われている。
多くの賛同者を得ながらも、
医学書以外の著作を禁じられ、
幽閉生活、そして亡命。
そんな不遇な経験をした彼だからこそ、
書きあげられた詩だった。
シラーは言う。
人は幸運の時は偉大に見えるかもしれない。
でも、真に向上するのは、不運の時である。