薄 景子 11年7月30日放送



子どもの時間 まど・みちお

詩人まど・みちおさんの目の上にはイボがある。
そのせいで、ものが二重に見えることを
まどさんは世界の見え方に
バリエーションがふえてうれしいという。

児童文学界のノーベル賞といわれる、
国際アンデルセン賞を日本人で初受賞。
100歳にして新たな詩集も出した
まどさんは、自身のことをこう語る。

 私は人間の大人ですが、
 この途方もない宇宙の前では
 何も知らない小さな子どもです。 

その天真爛漫な言葉は、
なんにだって不思議がれる、
まど少年の好奇心から生まれている。



子どもの時間 中川李枝子

子どものころ大好きだった「ぐりとぐら」。
くいしんぼうのぐりとぐらが
巨大なカステラをつくるページは
いま思い出してもワクワクする。

おはなしを書いたのは中川李枝子さん。
保育士の経験もあり、お母さんでもあった彼女は
子どもたちがびっくりする顔が見たくて
数々の名作絵本を生みだした。

 子どもはみんな問題児。

そう中川さんは言う。
それを個性と伸ばしてあげられるのは
むかし子どもだった大人の役目。

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