中村直史 11年8月14日放送
前を向く言葉/ロン・クラーク
世界中の人が差別や仲たがいなんかせず、
認めあって生きていく方法は何だろう。
政治的観点から、経済的観点から、歴史的観点から、
専門家たちが専門的な見解を披露してきた。
もちろん、その多くは示唆に富むけれど、
ときにはちょっと難しくて、ひとりひとりが
具体的にどうしたらいいか、わからない場合もある。
そんなときは、ムズカシイ話をカンタンにしてくれる人に聞いてみよう。
アメリカの小学校教師ロン・クラーク先生の本
「みんなのためのルールブック」
子どもたちのために書かれた
50ある、「あたりまえだけど大切なルール」の
23番目のタイトルには、こう書かれてある。
「だれであれ、なかまはずれにしない。」
だれかがとなりに座りたがったら、
座らせてあげよう。
決まった友だちとしか
座らないのは、よくないことだ。
ほら、話はカンタン。
大人もこんな気持ちでやってみましょうか。
前を向く言葉/齋藤孝
「声に出して読みたい日本語」を書いた斎藤孝。
教育者である彼は、
子どもたちに向けて、熱く語りかけつづけている。
著書のタイトルから熱い。たとえば、
「ガツンと一発・カッコよく生きてみないか!」
カッコよく生きるとはどういうことか、
わかりやすく、熱っぽく書かれたその本の中に、
ひときわ目立つ一行があった。
逆風がふいているときこそ、人はカッコよくなれるんだ。
いま、カッコよくなれるチャンスかもしれません。