美術館のなかは写真撮影禁止なので
観たものを、書ける範囲でお伝えしてみます。
なにがすごかったか①
作品との距離が近かった。
作品の前に
ここから先乗り出しちゃだめ
みたいな線もひいていなかったし、
気になるものは細部までじーっと寄って観ることができる。
監視員さんも
高い作品なんだから汚してくれるな、みたいな
ピリピリした感じがぜんぜん無かった。
全体的に「美術館」というよりは
マティスの「家」みたいな感じ。
(アトリエに置いてあった家具とかも展示されていた。
とにかく、ゆったりのんびり観られる。
その感じがとってもよかったです。
なにがすごかったか②
絵以外の作品がたくさんあった。
もちろんマティス=「画家」なのだけれど、
絵を描く以外のこともいっぱいやってたことがわかった。
たとえばこれ
マティスの描いた「海」なのですが、
これ以外にもシルクスクリーンで同じもの描くことにトライしてたり
布に刺しゅうすること(ハワイアンキルトみたいなこと)もやってみてたり
いろんな領域をかじっていたのが、すごいなあと。
後日、ピカソ美術館にも行く機会があったのだけれどピカソもそうで、
絵筆を持つ日もあれば、陶芸をする日もある、彫刻をする日もある。
(マティスは晩年、教会をまるまるひとつ
(手がけることまでしていたというからおどろきです。
あたらしいこと覚えるのって大変だし、
実際はじめてみるとおっくうになることもあると思うのですが、
この人たちはそうじゃなかったんだなあ。
エネルギッシュ。
思いついたことはぜんぶやる。
そんな風に見えて、
すごいなあ、かっこいいなあ
でもそういうことできてない自分は
なんかちょっとくやしいなあ
この人たちより若いのになあ
と、思ってしまいました。